ワルサーP38 スライドカバー取り外し

先ずは先端を数ミリ持ち上げ(持ち上げ過ぎると曲がるので注意)、前方にスライドさせます。
(写真上の1→2)

すると、リアサイト含め、パカっと外れます。下の写真Aが、前部分の引っ掛かり(後ろ部分の
引っ掛かりは後述)です。この出っ張り分を持ち上げれば、前方にスライドして外せる訳です。

逆に言うと、何かの弾みで出っ張りの分が持ち上がってしまうと、勝手に外れてしまうのです。
この出っ張りが持ち上がらない様にテンションを掛けているのは、カバー全体のバネ剛性で、
板バネの様に、緩やかにしなっているのです。それがヘタって弱くなったりすると、容易に持ち
上がって外れ易くなるのです。詳しくは↓







カバーの保持部分(引っ掛かり)と、バネ剛性

米印が緩くしなって、バネになっています。Aは前方の引っ掛かり、Bが後方の引っ掛かり
です。リアサイトは、最後部に嵌っているだけで、カバーと共に外れます。Bの引っ掛かり
反対方向に、同じ様な「窄まり」がありますが、これはスライド内のカートリッジ・インジケー
ターの支えであり、カバーの固定とは関係ありません。また、両サイドの張り出しにて、横
方向にもある程度のテンションを掛け、カバーが左右にガタ付かない様になっています。

組み立て時は、Bを先に嵌めて、後からAを引っ掛けます。外す時は逆順。勝手に外れる
のもA部分からであり、Bが先に外れる事はありません。

頻繁な分解で、米印のしなりが弱くなると外れる可能性が高まるので、必要時以外は分
解しない方が良いですね。既にヘタっている場合は、固い台に押し当てて、しなりを加え
れば(曲げ過ぎに注意)、幾分は復活します。
本来、熱処理でもう少しバネ要素を上げて
いれば、根本的解決になったと思います。初期の物では、その辺は問題なかったのかも。

戦時版のP38を買う場合、或いは貸し銃などを実射する際は、カバーの前縁部分を指で
軽く持ち上げてみて(スライド開放状態で)、きちんとバネ圧が掛かっているか要チェック。
無抵抗でカパカパ浮き上がる様では、実射は避けた方が良いです。







Bが引っ掛かる部分

組み立ての際は、先ずBを矢印部分に引っ掛けます。(リアサイトを忘れずに)リアサイトを
嵌めながら、Bを引っ掛け、カバー上部に圧を掛けてAを「パチッ!」とスライドインさせる訳
ですが、これは結構コツが要ります。







リコイル・スプリングの保持状態

一目瞭然ですね。

写真では分かり難いですが、スプリングが収まる溝はC形状になっており、スプリングと
ガイドは、すっぽり嵌って外れません。通常分解の時は、スプリングがビョーンと飛ばな
いので便利です。

何かの理由でスプリングを外す時は、真ん中の写真のように、最後部の円形に広がった
部分から、さざえのつぼ焼きを穿り出す要領で、スプリング端を穿り出します。前方のガ
イドは、周囲に巻き付いたスプリングを失うと、径が細くなるので簡単に外れます。

この辺は、実に良く考えられていますね。通常分解は、M1911系よりもずっと簡単で、
部品の紛失も防げます。P38は通常分解にて、マガジン、フレーム部、バレル部、スライ
ド部の4つ以外、何一つ外さなくて済みます。こんな銃はP38くらいですよ!






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