SKS カービン

「〜カービン」と名の付くライフルは昔から多数あり、耳慣れていると思いますが、その大多数は
既存する小銃の全長を短縮したモデルであり、構造や弾薬は共通の物が殆どです。現在では
「M4カービン」等もそうですね。それらと異なり、最初からカービンに特化したデザインで設計、
小型化した専用弾薬を用いたカービンの代表格が、米軍のM1と、今回紹介するSKSです。

米軍のM1カービンはWWUにて活躍し、成功した銃ですが、しかしながら、その構造や弾薬は
戦後に行き詰まり、次世代のアサルトライフルであるM16に面影を残す事はありませんでした。
これはM1カービンが、あくまでも主力ライフルとは別の役割(後方部隊や指揮官用など)を目的
に開発されたからです。その為「小型弾薬+軽量銃」という、次世代ライフルへの「ヒント」を有し
つつ、そのまま立ち消えてしまいました。SKSとは開発時期が異なるので、同一線上で語る事は
出来ませんが、とは言え残念ですね。

SKSの場合、弾薬やガスシステムが後のAK47に継承され、その試験的な役割も担っていま
した。ここでドイツのStG44が話題に上るのは「お約束」ですが、しかしSKS(及びAK47)との
共通点は意外にも短縮弾薬くらいのものです。強いてAKがパクったと思われる点を挙げれば、
それは弾薬と外見くらいでしょう。SKSやAK47の特徴である、バレル上に位置するガスピスト
ン構造は、AVS36時代(StG44以前)からのものです。私的意見ですが、米軍のM1ライフル
(ガランド)は自動小銃のパイオニア的意味で有名ですが、ガスシステムの観点では、M1と同時
期に開発されたAVS36の方が、ずっと先進的だったと思います。このデザインのメリットは、機
関部の高さに対して、銃軸線(バレル位置)を下げる事が出来、直銃床化し易く、反動制御の点
で有利な事です。なので戦後のバトルライフル、アサルトライフルの殆どは、バレル上にガスシ
ステムを設けています。バレル下にガスピストンを設けた「アメリカンスタイル?」(M1ライフル
やM1カービン)は、その系譜をM14に引き継いだ時点で行き詰まり、途絶えてしまいました。
新採用されたM16が、過去の米軍小銃とは一切異なるものとなったのは、ご承知の通りです。

そんな訳で、世間の知名度的にはM1カービンの方が上ですが、優れた遺伝子を受け継ぎ、次
世代への橋渡しとなった点では、SKSの方が有意義だったと言えます。ガンマニアの方々は、
その辺を考慮に入れてあげて下さい。同志シモノフの名誉の為に!ハラショー!







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