ハンドガンに関するFAQ31

マズル・ブラストに、スライドなどを押し戻す作用があると言うのは本当か?本当ならば、
スライドの前面を受け皿状の形状にしたならば、それはブースターの役割をするのか?
逆に、バレルだけの銃(ルガーP08やワルサーP38)は、加速されないのか?




  答え

質問にはメールで返信したのですが(皆さんはどう考えますか?)、ちょっと気になっては
いました。自分では「分かり切った事」と思っていても、意外とひっくり返される場合も多々
ありますからね。先入観や思い込みはいけません!

と言う訳で、実験してみました。


実験!


  追加実験

「ピストルはブラストが弱いだけで、ライフルでは後方にも拡散するのでは?」
との質問があったので、ライフルでも実験してみました。

実験2!



はい。実験終了!
めくるめくファンタジーも程々に・・・




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  ハンドガンに関するFAQ32

日野式ブローフォワードについて、以前のFAQにあったが、今一度、確認の意味で質問。

ブローフォワードは、バレルが「作用・反作用」のどちらで前進するのか?他の解説などで、
「ブローバックの逆」と言われるが、ブローバックが反作用で後退し、ブローフォワードは作
用で前進すると言う意味で「逆」なのか?或いは、フレームが後退すると言う意味で「逆」
なのか?


  答え

「作用か?反作用か?」と言う論点なら、間違いなく「作用」で前進でしょう。考えてもみて
下さい。ブレットが前進するのを「作用」とするならば、「反作用」でバレル(スライドに該当)
前進するなんて有り得ない話です。ブローバックの場合、スライドはブレットの反作用方
向と同一に動くので、リコイル式と混同されますが、ブロー○○と言うのは、その原理上、
スライドを前にも横にも動かす事が可能です。私がブロー式とリコイル式を「異なる原理」と
しているのは、その辺が主な理由です。詳しくはコチラ↓

ブローとリコイルに関する、私からの最終的な回答(現時点で)。

作用や反作用で作動すると言うよりも、「圧力によって動き得る状態の物体が、それぞれ
の方向に吹き飛ばされる」と言う方が当を得ているかも(なので「ブロー○○」と称する)。
リコイル式の場合、閉鎖機構を備えるので、このように圧力でスライドを吹き飛ばす事(ブ
ロー)は出来ず、圧力をブレットの前進に使う事を前提として、その反作用で反対方向に
動かします。なのでブレットと同一方向や真横などに、スライドを動かす事は出来ません。




「ブローバックの逆」と言う解説は、ちょっと不親切・・・というか、確かにスライドが動く方向
は逆ですけれどね。この解説で全て理解できる人が居たら天才ですよ。説明した人も良く
わかっていないので、誤魔化して煙に巻いた感じもします。なかなかのテクニシャンです。



フレームが後退するという説は、以前のFAQでも述べましたが違うと思います。手で支え
ているフレームが、スライド同様に後退する訳がありません(手を怪我する)。フレームを
コンクリートの土台に固めても、バレルは前進して作動します。ブローフォワードの場合、
スライド(或いはそれに該当する物)は後退ではなく、前進しているのです。そしてそれは
ブレット同様「圧力」によるブローであり、強いて作用・反作用に当て嵌めるならば「作用」
となります。



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  ハンドガンに関するFAQ33

M1911系のバレルリンク式ですが、日本語版ウィキぺディアの「ショートリコイル」に関す
る記述
によると、以下の説明がある

(たかひろ注釈)
ウィキペディアの記述は常に変動するようなので、2009年11月12日現在、以下の記述
があったと言う事で。

以下引用

引用1
ロック解除時に斜めに傾斜する銃身(薬室)への装填・排莢が不自然な方向で行われる
ため、動作不良が発生し易い。これを防ぐために薬室内の下部を削って対応した結果、薬
莢の一部が保持できない構造となり、高圧の弾薬を使用すると薬莢が破けて銃が爆発す
る構造となってしまった。

引用2
銃身が傾斜する構造になった事で、装弾時の弾薬も大きく傾斜させる必要が生じてしまい、
弾倉の給弾口(マガジン・リップ)を不自然な形で広げたため、強度が弱く変形し易い形状
となってしまった。

引用3
円運動するバレル・リンクを使って銃身とスライドの結合を解除するため、高圧の弾薬ほど
ロックの解除タイミングが早くなる事故が発生する。この事故は現代でもしばしば発生し、
1911系拳銃のデザインは高圧の弾薬に不適なものとされ、後にブローニング自身が改良
型をリリースする結果を招いた。

引用4
弾頭が銃身内で加速されている段階から銃身が上下動するため、1911系拳銃の命中精
度は19世紀レベルの回転式拳銃にも及ばない水準となった。これを補正するためには作
動性を犠牲にしたタイトで高価なカスタム部品を使う必要がある。

引用終わり

これらは本当なのか?


  答え

他サイトの記述を丸ごと引用するのは気が引けたのですが、纏めるのが大変だったのと、
私流の解釈になってしまうのを避ける為、そして「ネット辞書」と言う公共的なサイトである
点を考え、敢えて丸ごと引用しました。

引用1&引用2への答え
傾斜する銃身、所謂「ティルトバレル」式の銃は、現在の一流ピストルに多用されています。
私自身、数十種類のティルトバレルを数え切れない程撃ちましたが、記述の様な「ティルト
する事によって発生した作動不良」と言うのは遭遇した事がありません。また、装填・排莢
が不自然になると言う理由(理屈)も理解できません。装填に関しては、マガジン・リップに
ある弾薬は、銃軸線よりも下方に位置する場合が殆どなので、ランプを昇りながら装填され
る状況となり、その場合、むしろチャンバーが下方にティルトしている方が、装填され易いと
思います。少なくとも「〜難い」事はありません。排莢(プルアウト)に関しても、自動拳銃は
ティルトバレルに限らず、殆どがコントロールド・フィーディング(この辺参考)なので、ブリー
チ・フェイスに対するケース・ヘッドの上下動は問題になりません。問題があるとすれば、
個々の銃に於ける設計の問題であり、構造自体の欠点とはなりません。

薬室下部を削る事によって発生するケースラプチャーは、45ACPを使用する1911系にて、
異常腔圧が発生した場合に限定されるケースです(まあまあ有名な話)。圧力が高い弾薬
を使用する銃ならば、予めランプド・バレルなどで設計すれば済む話。これも構造自体の欠
点とはなりません。

ランプド・バレルについて、詳しくはコチラ 他にココの下段



引用2への答え
グロックやSA・XD、HK−USPなど見ましたが、特に弾薬が大きく傾斜してはいませんよ。
ましてや「リップの強度が弱く〜・・・」などは笑止!一体何所から出た話?1911系では、
確かにリップが弱い粗悪マガジン(無銘品)がありますが、それは製造品質の問題ですね。
毎度の結論ですが、構造自体の欠点とはなりません。

追記
これはM1911に限っての話しらしいので、ではM1911(レミントンランド・オリジナルのマ
ガジンリップ&アモを、SA・XDと比較してみました→大きく傾斜?大差無いでしょ〜
オマケで、ひび割れした粗悪マガジン→ファッキン・シリーズ80オリジナル・マガジンw



引用3への答え
ちょっと合ってる(笑)。やっと同意できる記述があってホッとしました。リンク式は前後運動
が回転体を介する事で、上下運動に変換される構造上、リンクのスパン(穴〜穴までの間
隔)に制約を受ける拳銃では、ショートリコイルのストロークにも限界があります。ですが、
ではカム式やプロップアップ式が、どれ程長いストロークでショートリコイルするかと言えば、
リンク式と大差はありません。本来、そんなに長いストロークは必要ないからです。ならば
リンク式を用いる事にも、何ら不利な点は無いと言えます。

更に「高圧の弾薬ほどロックの解除タイミングが早くなる事故が発生する〜」これは大誤り
です。リコイル・オペレーテッドの場合、解除タイミングを左右するのは腔圧ではなく、ブレッ
ト前進の反作用です。つまり、ブレット・ウエイトと加速度による運動エネルギーに影響を受
けます。ブロウバック式も含め、腔圧がスライド後退速度に比例する訳ではありません。例
えば、軽量ブレットを高圧で飛ばす場合と、重量ブレットを低圧で飛ばす場合では、圧力に
大差があっても、開放タイミングには大差無いと言う事。もう一つ例を挙げれば、私は38
スーパーのリロード弾にて、40000psi近いプレッシャー(ライフル弾並)の弾薬を、1911
系レースガン(ショートリコイルのストロークに関してはノーマル)から発射していましたが、
早期開放のトラブルは一切ありませんでした。

それとは別な理由ですが、マグナムオートなどにリンク式を用いるのは、強度(耐久性)を
確保する上で好ましくないかも(この辺参考)。グリズリー45マグナムは、かなり頑張って
いましたけどね。50AEあたりではヤバイかも?



引用4への答え
違います(笑)。
なんとなく、この記述をした人は、単に「M1911が大嫌い」なのかも?そんな気がしました。
私は1911系は好きですが、だからと言って贔屓目で評価したりましませんので、念の為。

確かにリンク式はリンクの回転運動で降下させるので、バレルが後退した直後(つまりブレ
ットがボアを前進中)から、下降を始めている理屈にはなります。私も日本に居た頃はそう
思っていました。しかし、実際に実物を弄って気付いたのですが(皆さんも海外で手にする
事があったら、安全に注意して検証して頂きたい)、ブレットがマズルを離れる数ミリ(2mm
程度)の後退の間、バレルは事実上の並行移動(後退)をします。何故、リンクは円運動を
しているのに、バレルが最初の2mm程までは真っ直ぐに後退するのか?

図にしました。

と言う感じなのですが、お解かりいただけましたか?

この、リンクが前傾しているのを見つけた時は感動しましたね。ブローニングが「天才」と
言われた具体的な理由を垣間見た気がしました。

感傷的な話はさて置き、図の1〜3までの間に、理論的には円運動による上下動がある
訳ですが、それはスライドの上下遊びなどの範疇に収まる値であり(そう言ったフリー・
プレイは、リンク式以外の機構でも必要)、実際は2mm程真っ直ぐバレルが後退し、そ
の後、降下運動を始めます。ですから、その間にブレットが上下にブレて発射されるよう
な事はありません。問題は、その2mm程度の後退の間に、ブレットが射出されるか?と
言う事ですが、1911系に関しては全く問題ありません。

精度に関しても、バレルフードがスライドと噛み合って、左右のガタを最小にしています。
記述にあるような「1911系拳銃の命中精度は19世紀レベルの回転式拳銃にも及ばない
水準となった。」と言う事は無いです。(つーか19世紀のリボルバーって、どれ程精度が
悪いの?比較する「レベル/水準」自体が曖昧ですよね)

もう一つ、念のために付け加えますが、米軍のM1911A1は戦勝国の銃なので、戦後
も様々な国で長期間使用され続けました。その間、消耗した部品を交換される事もなく、
ガタガタになってしまった銃が大多数存在します。その様な個体だけを例に挙げて、「精
度云々」の評価を下したとすれば(ブローニング氏と無縁の私でも)誠に遺憾であります。



最後に恒例の「余計な一言」(笑)
このウィキペディアの記述を良く見ると、こんな事も記してありました。


>近年ではこうした誤解がインターネットを介して再流布される事で都市伝説化している
>傾向がある。

ふうん・・・では私も声を大にして言いたい!

( ´∀`) <オマエモナー

古い?



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  ハンドガンに関するFAQ34

以前、45GAPは45ACPと互換性は無いとレポートしていたが↓

コチラ(別窓)

ではM1917リボルバーではどうか?クリップ使用なのでリム形状は問題にならず、ケース
長の違いも、357マグナムのシリンダーから38スペシャルが撃てる事を考えれば、可能と
思うが?




  答え

なるほど・・・確かに大丈夫そうですよね。

と言う訳で、やってみました。

実験

と言う感じでした。

結論

オートの場合、チャンバーからスロート〜ライフリング・リードと、一つの筒の中で連なる為、
チャンバーが長過ぎると異常腔圧を発生する可能性がありますが、リボルバーの場合、そ
れらが別々になっているので(シリンダー/フォーシングコーン〜ライフリング)、問題なく
撃てるのだと思います。ですが今回の実験は個人的に撃ってみて大丈夫だったレベルな
ので、保証するものではありません(言うまでも無く)。
発言が責任問題となる銃砲店では、
「止めた方が良い」と、言うでしょうね。

・・・と言うか、45GAPをM1917で撃つ事自体に意味が無いし(笑)。まあ、ネタ要素です。





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  ハンドガンに関するFAQ35

南部式のタンジェントサイトはピン固定ではなさそうだが、どうやって固定されており、また、
どうやって分解するのか?

南部式、十四年式のエジェクターの固定方法は?分解は可能か?



  答え

サイトについては以下にページを設けました。

  以下

そんな感じです。



エジェクターは・・・



上が南部式、下が十四年式です。何れも凸凹を設けてスライドさせる方法ですが、圧入なので
簡単には外れません。甘くなるので、必要時以外は外さない方が良いです。14年式ではポンチ
固定までされていますね。エジェクターは分解掃除などの必要は無いので、この様な半固定が
多く、例えば米軍のM1911(A1)などもピン式の圧入です。





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  ハンドガンに関するFAQ36

コルトガバメントの22LR用キット等に見られる「フローティング・チャンバー」の作動理論は?
ブースターの一種に思われるが、ガス圧作動のリコイル・ブースターと言う解釈で正しいか?
MG42などにもリコイル・ブースターはあるが、それとは原理が異なるものか?




  答え

正確に言えば、「腔圧利用のスライド後退ブースター」が正しいと思います。現在、リコイル=
反動と言う認識が一般的ですが、マズルブラストを利用した物にせよ、今回の物にせよ、これ
ら「リコイル・ブースター」と呼ばれるものは、ボルトの後退に勢いを付ける(ブーストアップ)役
割はしますが、発射反動そのものは増加させていません。押す側、押される側、共に銃の中
で発生・消化しますからね。モデルガンのブローバックに実弾と同じ反動が無いのと同じ理屈
です。まあ、ボルトの後退する勢いは増す訳ですから、「振動」は増加すると思いますけどね。

さて、以上は前置き。

ブロウ式とリコイル・オペレーテッドは異なる原理ですが、その違いの一つに、ブロー式の場合
ブレット底面とボルト(スライド)前面(所謂ブリーチ・フェイス)の面積の違いが、ブレット前進と
ボルト後退の速度差に変化をもたらすと言う点があります。

↓の図で説明します。



ブロウ式の特徴と、フローティング・チャンバーへの応用




まず、fig1とfig2ですが、両方の弾薬が同じエネルギー、ボルト重量やリコイルスプリングが
同じであるとして、1よりも2の方がボルトは早期に動き出します(ボトルネックでの燃焼効率
とか屁理屈は無しで)。何故そうなるかは、大学生のお兄さんに訊いて下さい。高卒自衛官
崩れの私は分を弁え、でしゃばるのを控えます。

リコイル・オペレーテッドですと、ロッキングによって、ブレット射出までボルトとバレルは結合
された状態ですから、この様な差は発生しません。リコイル式でボルトが後退するのは、あく
までもブレット前進の反作用によるものです。早期開放の観点から、ブロウ式にボトルネック
・カートリッジは不向きと言われますが、これがその理由の一つです。

(上記に補足)
>1よりも2の方がボルトは早期に動き出します
>早期開放の観点から、ブロウ式にボトルネック・カートリッジは不向き
これらの際(早期開放の際)、ケース(薬莢)破断も同時に起こります。プレッシャーはケース
で支えている訳ではありませんからね。

以上の理屈を逆に考えれば、ガバメント+22LRの様に、「スライド後退力が不足している」
場合、ブリーチフェイス(に相等する部分)の面積を増大させて、ブーストアップさせれば良い
訳です。その為に考案されたのが「フローティング(浮動)・チャンバー」です。

fig3がソレです(図は理屈を説明する為のもので、実物とは細部が異なります)。青い部分
がフローティング・チャンバーで、前後に少し動きます。この先端部分はボアと繋がっており、
実質、ブリーチ・フェイスの延長線と考えて下さい。考え様によっては、ケース(薬莢)を太ら
せる為の部品と言っても良いでしょう。こうする事によって、発射ガス(腔圧)はフローティン
グ・チャンバー前面で受ける事となり(fig2と同じ状態)、スライド後退に必要な力を得る訳で
す。

作動に関してはこれで問題解決な訳ですが、集弾性能(グルーピング性能)的にはマイナス
要素が強いです。精度向上に重要なケース〜スロートまでのアライメントが、別部品のフロ
ーティング・チャンバーの精度に委ねられる訳ですから。この部品はバレルとタイトにフィッテ
ィングし過ぎると、火薬の汚れなどで閉鎖不良を起こします。緩くすれば、精度に影響。シリ
アスな競技射撃に、この構造の銃は不向きです。また、掃除が面倒です(笑

>MG42などにもリコイル・ブースターはあるが、それとは原理が異なるものか?
今までの説明で分かると思いますが、厳密には原理が違います。力の取り出し方も違うし、
ブーストの対象も、フローティング・チャンバーはスライド、MG42ではリコイル式なのでバレ
ルを加速させます。既に述べましたが、フローティング・チャンバーはブロウ式特有の応用
ので、これと同じ構造をリコイル式のMG42に用いても、ブースターの役割は全くしません。
ロッキングがありますからね。なので、マズルでのブラストでバレルをブーストする方式を採
ったのです。


追記
念の為に説明しますが、ガバメントはリコイル式(ショート・リコイル)ですが、22LR版、及び
キットではロッキングが無く、ストレート・ブロウバックです。「いちからか?いちからせつめい
しないとだめか?」の場合に備えて、予め記しておきます。




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 ハンドガンに関するFAQ37


ワルサーP38の排莢方向が左側なのは何故?「左ハンドルの車を運転しながら窓から突き
出して撃ち易いように」或いは、「エジェクターが右側にしか配置できないから」などの説明が
あるが、実際の所は?




 答え

質問には他にも「左側に排出されて、射手に当らないの?」と言うのもありましたが、それは
動画の方で実験しました。コチラ

上の動画でも分かりましたが、排出されるのは真左ではなく、ほぼ上方向なので「左ハンドル
の車を運転しながら・・・」と言うのは「?」な気がします。実際の効果は兎も角、メーカーが苦
しいセールス・ポイントとして掲げた可能性は否定できません。当時の資料には、そのような
記述(メーカーの説明)が残っているのかも知れません。「エジェクターが右側にしか〜」と言う
理由でも無いと思います。これから写真で説明しますが、エジェクターは左に配置しようと思え
ば簡単に出来ます。

では理由について私的に推察してみますが、本当の理由は何であるのか?それは私にも断
言できません。少なくとも、デザインの大変更無しでP38を右排莢にしようとすると、必ず以下
の問題にブチ当たります。私的推察であっても、理由の一つには成り得ると思います。


P38の右排莢は可能か?


そんな感じです。戦後のP4では、スライド上面はソリッドになるので、この問題は幾分解消さ
れるでしょうし、P5ではセーフティ・ノブが無くなります。ですが、そうなっても未だ左排莢です
ね。或いは「左ハンドルの〜」と言う理由も実際に掲げていたのかも知れません。ですが(くど
いですが)効果は殆どない筈です。その後P88では通常の右排莢になります。また、PPやP
PKでも元々右排莢です。車の窓云々の理由なら全てそうすれば良いのに、やはり何か納得
できませんね。






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 ハンドガンに関するFAQ38

銃雑記にて、

余談ですが、「とある条件」が加わった場合、私は迷う事無くS&Wを蹴って、スタームルガー
のリボルバーを選びます。それについては、また何れ・・・・

と、記してあるが(ここの一番下)、いいかげん教えてくれ。




 答え

何人かの方々から同じ内容のメールを貰ったのですが、その都度メールで返信し、サイトの更
新を忘れていました。歳のせいか、最近物忘れが多くて困っています。

期待させた割に、大した内容ではありません。その条件とは、「ホットロード(リロード等)のマグ
ナム弾を大量に撃つ場合」です。357や44等、どんなマグナムでも、S&Wとスタームルガー
での選択肢があれば、私は迷わずルガーを選びます。付け加えますが、これはコルトやタウル
ス辺りでも同様。ルガーを選ぶ理由は、サイドプレートを使わないソリッド・フレームだからです。
特にホットなマグナム弾を数多く撃つ場合、そちらの方が強度面で有利なのです。

ヒネリの無い回答で拍子抜けしたかも知れないので、写真でもう少し詳しく説明します。

kwsk

ってな訳ですが、ここで念の為に申しておきますが、ファクトリー弾薬や、それに準じた真っ当な
リロード弾(?)を使う限り問題はありません。サイドプレートを持つリボルバーが「欠陥である」
と言う事ではありません。しかしメタリックシルエット競技や、単に興味本位であっても、ホットな
マキシマム・チャージ(レシピの上限)を求める場合はあります。私も好きです(笑)。そう言った
場合、安心して数多く撃てるメリットは重要です。また、そのような使用法では、DAアクションの
スムーズさは然程重要ではありません。ならば肉厚も十分で、ヨークでも保持するロッキングを
持ち、尚且つソリッドフレームである「スタームルガー」が最適と、私は思うわけです。

追記
最近ではS&Wが「Xフレーム」なる化け物を出して頂点に立ちましたが、しかし、構造的にソリ
ッドフレームが有利な事に変わりはありません。もっとも、あそこまで強力な弾薬ならば、誰も
ホットロードなんて作らないでしょうけどね・・・

余談
S&W500マグナムが最強なのは認めますが、実際にその手のマグナム・リボルバーを私が
買うとすれば、スーパーレッドホークの454カスールですね。Xフレームは酷く間延びしたスタ
イルが好きになれません。トータルバランスから考えても、やはりスーパーレッドホークですね。
アラスカンじゃなくてフルサイズの方。マキシマム・チャージの454カスールを遠慮なくブッ放し
たいです。ドゴーン!

余談U
シツコイけどね、スーパーレッドホークも良いけど、マニア的観点からは、スーパーじゃない普
通のレッドホーク(木のグリップのやつ)が良いね。味がある。昔のセキリュティ・シックスとか。
古いコルトに偏るのは普通のマニア、初期のルガーに浸るのは変態マニア。




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 ハンドガンに関するFAQ39

ワルサーP38のプランジャー固定式エキストラクターは、どうやって保持されているのか?

飛び去ってしまうトラブルがあるようだが、原因と解決策は?

分解方法は?




 答え

写真を撮ったので、別窓でどうぞ。

写真解説

ってな感じです。飛び去り防止策は、私はとりあえず強化スプリング(同一寸法で少し硬いもの)に
換えましたが、以後は飛び去っていません(笑)。ですが、根本解決するなら、形状の変更が必要
でしょうね。

最近は幾つかのM1911系に、ピン保持式のエキストラクターが採用された為か、インターナルや
プランジャー固定式に否定的な意見を述べる専門家(自称?)も居ましたが、そんな簡単な問題で
はなく、材質やデザインなどが起因する場合が殆どですから一概には言えません。



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 ハンドガンに関するFAQ40

ワルサーP38やPPKのハンマーには、リバウンド機構が存在すると言う事だが、一見するとリバ
ウンドしている様子はない。実際はどうなっているのか?存在するとすれば、どうやって作動して
いるのか?


 答え

ファイアリングピン・ブロックが備わったオートマチック・ピストルは、その作動の為に、ハンマーは
ファイアリングピンを打撃後(ストライカー式ではストライカーが打撃後)、ファイアリングピンが少し
下がった状態(プライマーに接触しない状態)まで戻る必要があります。つまり、ファイアリングピン
が叩きっ放しで、プライマーに潜った状態では駄目と言う事です。その為、ストライカーでは打撃後
にストライカー自身が少し後退した位置まで戻るように、前進位置から数ミリはバネ圧が掛かって
いません(この辺参考)。ガバメント・シリーズ80等では、元々イナーシャ・ファイアリングピンなの
で問題なし。そして質問のPPKやP38の場合、ハンマーは打撃後に少し戻っているのです。

ですがDAリボルバーの様に、トリガーを戻すとカチッと戻るポジティブな動作ではなく、プライマー
を叩く時だけ、完全に前方まで倒れ切り、その後、勝手に数ミリ戻るのです。通常、写真などで目
にする休止状態(レストポジション)は、リバウンドが完了した位置であり、プライマーを突く瞬間は
あれよりも数ミリ余計に倒れていると言う事です。トリガーを引き切って、ファイアリングピン・ブロッ
クを解除した状態で、ハンマーをレストポジションから指で強く前方に押すと、少し倒れます。それ
がプライマーを打撃した状態。指を離せば、ハンマーはスプリングの力で元の位置に戻るのです。

では、それは具体的に何によって行われているのか?一言で説明すると、ハンマーストラットと
ハンマーの力関係です。2箇所の支点によるバランスで、打撃後に中立位置まで戻るのです。

文章の説明は限界っぽいので(これだけで分かった人は天才か、早とちり)、写真で説明します。


別窓解説


そんな感じです。FAQ37でP38をバラし、ついでにFAQ39・40と来ましたが、(あまり分解を繰り
返すのもアレですし、一度で済ませたいw)そろそろ組み立てましょう・・・


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