イ式小銃




何が 『イ』 なのかと言うと、イタリアの イ なんですね〜
レシーバー、ボルト、トリガーアッセンブリーがイタリア製のカルカノ・ライフルと同一の物です。1938〜39年頃
帝國海軍がイタリアに上記の部品を発注した混血銃です。したがって、ストックは日本軍伝統の2ピースですし
弾薬も三八式と同じ6.5mmです。何故そんなややこしいことをしたんでしょう?確かに当時日本は三国同盟を
結んでいましたのでイタリアはナチスドイツと共に同盟国だった訳で、このような武器の技術支援のようなことも
多くあったでしょうが、おそらく、このイ式に関しては単に小銃不足を補うためであったと思われます。カルカノが
三八式より優れている点は特に無いと思うからです。

追記
後により詳しい資料を得ましたところ、やはり発注は武器不足によるものだそうです。技術的には、カルカノから
何も得るところは無い筈ですからね。また、使用したのは海軍陸戦隊ですが、発注したのは海軍では無かった
様です。当初陸軍で使用する筈が、すべて海軍に支給されたとの事。何か南部式拳銃と似たパターンですね。
更に部品での発注ではなく、丸ごとオーダーして輸入したらしいです。つまり、ストックもイタリア製なんですね。
ストックや小部品がそっくりなので、てっきり日本で製作した物だと勘違いしました。



写真の銃はベレッタ製で、ボルトには『PB』の刻印が打ってあります。名門ベレッタとアリサカライフルの意外な
接点ですね。他にも、ファブリック・デ・アームズ(ガルドーネ・ヴァル・トロンピア)、ファブリック・デ・ナショナル・
アームズ(ブレシチア)で生産され、総数は約6万丁。現在ではかなりの希少品です。(その割りに安いが・・・)

あと、この銃には皇室紋章どころか、日本軍としての刻印が殆どありません。外見上はチャンバー横にシリアル
ナンバーがあるだけです。不気味なほど、なにもありません。まるでスパイの銃みたいです。






次のページ

もどる