九九式短小銃(末期タイプ)


長小銃や初期型を見た後にコイツを見ると、何か気が滅入ります。末期ならではのスゴイ銃です。
断末魔の叫びすら聞こえてきそう。何たって、そこらじゅうの鉄をかき集め、とりあえず熔かして
形にしたってシロモノです。戦利品としてアメリカへ持ちかえったG・Iが、コイツを撃ったら暴発して
大怪我したって話は有名。(終戦後でも米兵に牙を剥く執念の銃!)

と、此処まで↑は更新前の記述だったのですが(05・1月)、最近この銃を細かくインスペクション
する内に、「それ程悪くないかも・・・・」と言う感想に変わってきました。確かに、細部のパーツは
悲惨な形状ですが、レシーバーやボルトの重要部品の製造法は初期型と同じであり、基本パーツ
のクオリティは中期型と比較しても同等と言えそうです(写真の末期型では)。バレルのクローム
メッキは省略されていますが、これは強度とは関係ありません。

暴発云々の話があるモデルは、戦争末期の海軍部隊用に製造された、通称ネービー・スペシ
ャル等、極一部のキャスト(鋳造)レシーバーを用いたバージョンだと思われます。或いは戦後の
自衛隊用に改造された30−06仕様の九九式とか?

また、写真のモデル以降、更に簡略化が進み、いよいよの最末期になると、ボルト・ハンドルや
恐らくボルト本体も極限まで簡素化され、レシーバーもかなり怪しい作りになるので(笑)、その
様な銃ですと、果たしてどう言った結果になるかは撃ってみないと分かりません・・・・(汗)

追記
上で「キャスト(鋳造)レシーバーを用いたバージョン」と書きましたが、これは鋳鉄の鋳造と言う
事です。ぶっちゃけ、鋳造→鋳鉄の書き間違いですね。すまんね。

また、それら以外の旧軍小銃(私が実験した限りでは九九式小銃)でも、溶接が出来ません。
成分分析した訳ではありませんが、九九式の(恐らく三八や三十年式も)レシーバーは鋳鉄に
近い炭素含有量なのかも知れません。(しかし脆くは無く、堅牢です)

旧軍小銃のレシーバーについて、詳しい金属成分情報を御持ちの方、是非とも教えて下さいな。




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