九九式長小銃


九九式小銃=九九式短小銃と言うイメージがありますが、この長小銃が本来の九九式小銃です。
・・・・と、私は思うのですが・・・・
短い方は短小銃と言う呼び方をしますので長小銃に「長」は必要無い筈で、九九式小銃と言えば
写真の長小銃となるべきなんですが、そうでも無い様です。米国でもタイプ99と言えば短小銃を
指し、長小銃はタイプ99・ロングライフルと、区別されています・・・・・う〜ん。

やはり、一般的に九九式小銃=短小銃と言う事になるのでしょうね・・・・・

何故かと言うと、両者の生産数の圧倒的な差です。短小銃が約250万丁も造られたのに対して、
長小銃は約3万8千丁程しか生産されていません。長小銃は、二式や狙撃銃に匹敵する希少な
銃なのです。現在、米国ではまず目にする事はありません。(恐らく世界的にも)

何故その様に少数生産で終わったか?言うまでも無く、長過ぎたからです。

三八式の制式時でさえ、世界の小銃は既に短縮化に向かっていたと言うのに、九九式が開発された
1939年(皇紀2599年)に到って未だロングサイズに固執していたとは・・・・・英国人より頑固かも。
しかし・・・結果は明らかに時代遅れ。結局は少数生産した後に速攻で短縮化され、九九式短小銃に
切り替わったと言う訳です。長小銃は三八式と殆ど同じ長さですからね・・・・
そんな訳で、生まれながらにコレクターアイテム路線をまっしぐら(笑)だった長小銃です。

長小銃にはモノ・ポッドが標準装備と言う説がありますが、それは違います。無いのもありました。
写真のがそうです。取り付けた形跡も、取り外した跡もありません。資料本等を見ていると、稀に
無いのがあります。モノポッドも試行錯誤の一つだったのでしょう。ちなみに、九七式狙撃銃にも
在るのと無いのがあります。何かと気紛れなので、旧軍の銃器については迂闊に断言出来ません。

ところで、長小銃と短小銃の違いは長さだけでは無く、フロントバンドの形状や先に述べた
モノ・ポッドの長さも違います。ハンドガードより先端は全く別の銃です。

写真の銃は、5年程前のガンショーにて発掘しました。ダストカバーまで全てマッチングNo.なのですが
レシーバーのシリアル末尾とボルト等の部品番号が違っていたので、「ミスマッチだからなぁ・・・」と、
ケチをつけて(笑)安く値切って購入し、帰って分解すると、レシーバー下部に三桁の部品番号が別に
打ってあり驚きました。後で専門家に聞いた話では、長小銃はそう言うのが多かったらしいです。
おかげで値切れたよ・・・ありがとう、長小銃の銃職工さん・・・・・


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