トレードマーク

古いモデルはシリンダー・ラッチ下に小さくトレード・マークが打たれます。そして戦後モデルでは
サイド・プレートに大きく刻印されていました。更に最近になって再び写真の場所に打たれる様に
なりました。しょっちゅう場所が変わる理由は良くわかりません。気分転換?(笑









ハーフムーンクリップ

M1917リボルバーはコルトとS&W両者で製造されましたが、このクリップを考案したのはS&W社
だそうです。45ACPはリムレス・カートリッジなので、出っ張りのリムがありません。その為、この様に
クリップで押さえておかないと、チャンバー(シリンダー)の中に入りすぎてしまいます。

上記についてはこの辺を参照

M1917リボルバーが45ACPを使用する軍用拳銃として制式になり得たのは、このクリップの考案が
あったからと言っても過言では無いと思います。クリップへの弾薬の装着は、補給(弾薬工場)では
一操作で3発をクリップに装着する特殊工具を用いていました。指で「パチ・パチ」と填める事も簡単で
すが、射撃後の薬莢をクリップから外す場合は、特殊工具(フック状の簡単な工具)が無いと、指を傷
める程の難作業です。実戦ではクリップと薬莢は、そのまま捨ててしまうので関係ありませんけどね。






5番目のスクリュー

(この写真のみ、38口径ミリタリー&ポリスの物ですが、構造は全く同じです)

ファイブ・スクリューたる5番目のネジは、シリンダー・ストップ・スプリングとプランジャーの、格納
スペースの「蓋」の役割をします。現行型はシリンダー・ストップ自体に、スプリングが内蔵されて
いますので、この格納スペースもスクリューもありません。







内部構造

基本的に現在と何も変わりません。
コルトの場合はともかく(笑)S&Wは基本設計が優秀だった為、何も変える必要が無かったのです。

但し、写真をよーく見て、大きな違いに気が付いた貴方は偉い!
そうです。ハンマー・ブロックがありません。リバウンド・スライドには、ハンマー・ブロックに噛む突起も
ありません。勿論サイド・プレートにもハンマー・ブロック用の溝は彫ってありません。ですから、万一
銃を落下させた場合など、リバウンド・スライドの山に当たっている部分のハンマー下部(右側)が
破損すれば暴発する事になります。まあ、落下くらいで破損する事は有り得ないとは思いますが・・・

同じ初期型ファイブ・スクリューでも、38口径のハンドエジェクターではサイド・プレートに埋め込まれた
ハンマー・ブロックが存在します。これがリバウンド・スライドでは無く、シリンダー・ハンドの上下動に
よって左右に出たり引っ込んだりして、ハンマーを上手くブロックします。

上記についてはこの辺を参照






時代の流れ

どちらが新旧かは、言わなくても分かると思います。工作行程数の違いも一目瞭然。
但し、別に省略する事が「手抜き」と言う事ではありません。人件費が高くなれば合理化、価格競争が
あればコストダウンも当然です。銃マニアは銃の細かい所を穿りますが、一般ユーザーは値段の方が
重要な問題です。細かいところに拘り過ぎて、会社をツブしてしまえば元も子もありません。マニアに
とってもそれは困る筈です。銃社会アメリカにおいて、GUNは鑑賞用では無く、実用品なのです。

数年前、S&W社はグロックのコピー銃を「自社開発」として発表して、さんざん叩かれましたが(笑)
私個人としては、そんな悪足掻きも「必死なんだなぁ・・・」と、涙ぐましくすら感じ、「頑張れ!」と内心
応援した程です。こんな御時世ですからね・・・座して死を待つコルト社よりも余程立派だと思います。

こんな事を言うと、私はアンチ・コルトか?と思われますが、そうではありません。銃的にはコルトも
S&Wも同じくらい好きです。ただ、コルト社の他力本願的な開発姿勢が、あまりにも腹立たしい・・・
M1911はブローニングの銃、M16はストーナーの銃です。自社開発で他社に影響を与えた作品は
パイソンのバレル(あくまでもバレルだけ)ではないでしょうか?優秀な銃器デザイナーに、おんぶに
だっこ。その挙句に品質低下&高価格では、ユーザーに見放されるのも当然でしょう。

暴走気味に余計な事を言ってしまいましたが、コルトファンを敵にしたく無いので止めます。(手遅れ?

では余談ついでに、S&Wやコルト以外でも、アメリカには【スターム・ルガー】と言う素晴らしい
リボルバー(オートも良いですけど)があるのですが・・・何故か持ってません(爆)
初期のセキュリティシックスを探しているんですけどね・・・良い銃ですよ!レッド・ホーク等も優秀。
メカニズムや骨格構造が画期的で合理的!しかも低価格!その内入手したらマッタリ紹介します。

それでは脱線したまま今回はこの辺で・・・・




関連ページ
銃雑記 M1917リボルバーの初速






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