全体の位置関係

B の部分が支点となって(スライド内部と接触して)先端部分が動きます。
そしてエキストラクターは、ファイアリングピン・ストップと噛み合う事によって
( A 部分)
固定されています。この A 部分にガタが生じると(↓)排莢不良を起こします。

↑矢印部分がガタガタになると、エキストラクター先端(ケースを引っ掛ける部分)も
同様にグラグラになります。ファイアリングピン・ストップは、発射(空撃ち)の度にハンマーで
叩かれ、スライドが後退する衝撃に晒されていますので、ガタが生じ易い部品です。




ファイアリングピン・ストップとエキストラクター

左の部品がファイアリングピン・ストップで、点線で示した歯型状の部分に、エキストラクターの
矢印部分が引っ掛かります。ブロックを組み合わせる様な結合方法は、ドイツ製工業製品に
多く見られます。ネジやピンを使わないので「合理的」などと、もてはやされますが、必ずしも
良い事ばかりとは限らないのです。ワルサーP38のエキストラクター(エキスターナル式)も、
ピンは使用せず、突起を引っ掛けて固定するタイプですが、外れて飛び去る事がありました。

(1911にはそんなトラブルはありません。P38と同様の固定法のグロックでも起こりません
でした。ピンやネジを使用しないスプリングロックは、余程完璧に設計・製作されていないと、
かえってトラブルの元になると言う事です)


点検

数千発毎に矢印部分を強く押してガタが無いかチェックします。ファイアリングピン・ストップは
下から指で押してガタの有無を点検できます。・・・・てゆか数百発毎に分解掃除しなければ
いけないので、その時マッタリ調べるのが吉。

もし、ガタガタになっていたならば、オーバーサイズのファイアリングピン・ストップが販売されて
いますので、それを削ってフィッティングします。早期に発見すればエキストラクターは交換せずに
済む筈です。私のキャスピアンは2万発近く無交換で、まだまだ余裕です。ファイアリングピン・
ストップは一度交換しました。

ちなみに、安物のコピー品等は最初からガタがある物も少なくありません。そんなのは論外です。
出来損ないの尻拭いまでさせられてはブローニングが可哀想です。安物銃を否定する訳では
ありません。むしろ、そう言った銃も面白くて好きです。しかし、命を預ける道具として真面目に
考える場合は、私はそう言った銃は最初から枠の外に置きます。



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