銃雑記B


思いついたまま書いていくのでよかったら見てやって下さい。
銃についてのコメントや批判はあくまで私の個人的な意見ですので、
御了解願います。 また、キーボード不慣れにつき、誤字脱字等、
見苦しい点があれば御許し下さい。


目次 

項目をクリックするとジャンプします。下から上に新しい雑記です。
フォントサイズ(大)でもレイアウトが崩れない様になってます。(多分・・・)
文字が細かい様でしたら、(大)に設定してみてください。

愛銃64式を置き忘れる・・・
コンペンセイターについて 2
ブローバックについて
マズル・エナジーとパワー・ファクター
M1917リボルバーの初速
グロックはDAか?SA?かセーフアクションか?
S&Wのダブルアクションは何故優れているか?
実銃とトイガン、どっちが楽しい?
1911のインターナル・エキストラクターについて
1911のバレルリンクについて




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愛銃64式を置き忘れる・・・

やってくれましたねぇ・・・自衛隊!小銃を紛失するとは何事ですか!国民の税金で買った銃を
何と心得るのでしょうか?嫌、それ以前に小銃は兵士の分身ですよ!魂ですよ!昔の旧軍なら
銃殺モンでしょう。情け無い・・・全くもって情け無い。自衛隊OBとして恥ずかしい限りです・・・

・・・さて、前フリの仕込みはこのくらいで良いカナ?








実は私も空挺時代に64式小銃を紛失しかけた事があります(核B)。てへっ♪d(^o^)b
・・・あ!痛い!石とか投げないで下さい!許して下さい。あやまちは繰り返しませんから。








と言う訳で、ちょっと昔話をします。例によってあんまし詳しくは言えませんけどね。あれは忘れも
しない某演習中の某山脈。状況開始から既に数日が経っており、携行した食べ物も非常用の極
僅かのみ。山は3つくらい越えたかな?地図上で約120kmの行程中、3分の2程だったと思い
ます。通常ですと途中で補給があるのですが、空挺普通科ではサディスティックなまでに補給が
少ないです。何より車両が入れるような地形じゃありませんからね。今回話すのは、年に幾度の
演習の中でも特にタフな、皆が恐れるイベントだったのです。2日目までなら何とか気力もあるの
ですが(私的に)、3日目になると空腹と疲労で朦朧としてきます。筋肉痛などの痛みは既に通り
越して、逆にハイになってきたりもするのですが、そのハイな状態も過ぎるとグッタリしてきます。
歩きながら寝て転落する奴や、固形燃料で暖をとっている内に寝てしまい、前のめりに手を燃料
に突っ込んで火傷したりする奴もいました(ネタじゃなく実話)。カンパンを盗った盗らないで殴り
合いが始まる事もありました。ギリギリな精神状態です。「腹が減ると人間はこうなるのか・・・」と
愕然としたものです。また、長時間行軍していると、単調な靴の音や装具の音が催眠術のように
頭にこびり付きます。明かりの無い夜でも列が切れない様に、ヘルメットの後ろには夜光テープが
小さく貼られており、暗闇に揺ら揺ら光るその一点を見ながら歩くので、余計にボーっとしてくるの
です。この時の演習では途中から雨が降ってきて、体力は更に削がれました。

・・・はい。言い訳の仕込みはこのくらいで良いカナ?

行軍中には1時間おきに10分程度の小休止があり、更に一日に何度かの大休止が1時間程度
あります。私がその異変に気が付いたのは、夜中の大休止が終わり、行軍を再開して間も無く。
5分程経過してからだったでしょうか? 何かね・・・肩が軽いんスよ(笑)。大休止で休息したと
言う理由を考えても尚、軽いんです。ちょうど鉄砲が一丁無くなった程度に軽い・・・てゆか無い。
・・・

鉄砲無eeeeeee!!

ヤバスです。顔面蒼白です。疲れが吹っ飛びますた。パニックになりつつも歩くのは止めず、冷静
に落ち着き、早まる前にもう一度確認。「無い筈は無い。疲れているのだ。銃は俺の肩に掛かっ
て・・・・・・  いない。嫌、肩じゃなくて背嚢に引っ掛かって・・・・・・ いない。無い!やっぱ無い!
何所に忘れた?大休止で腰を下ろした場所?それしかない。よ〜く思い出せば、出発前に装具
を確認した後、妙に時間があったので予備の煙草を背嚢から出した。あの時だぁ!」もう一刻の
猶予もありません。状況をブチ壊さない程度の声で前の奴に「停止!停止!!」と伝えました。
コレは非常時に隊列を止める為の手段で、こうすると伝令で先頭まで伝わるのです。列が止まる
と駆け足で小隊長に報告。「て・・・鉄砲忘れました」小隊長が凍っております・・・「・・・え?」
無理もありません。直ぐ無線連絡、同時に私は先程の休憩地点まで激走!「疲れていても底力は
未だ残ってるんだなぁ」と感無量。幸い5分程歩いた距離なので走れば数分。休憩地点まで戻り
懐中電灯で捜索。しかし真っ暗闇の山の中です。休憩地点とは言っても目印などがある訳も無く、
気持ちは焦ります(マジ滝汗)。すると闇の中にキラリと光る一点!(ヤラセじゃなくホント)あった!
鉄砲あった!雨に濡れて佇んでおりましたよ!かなり拗ねてましたね、愛銃(笑)!いやぁ、でも
あの姿を見た時はちょっと泣きそうになったかも?正直、スマンかった!銃を抱きしめると(ホント
そんな感じだった)、後を追って来てくれた無線手に発見を伝え、再び激走して隊列へ。既にその
頃には事の次第が皆に伝わっていたようで、隊列の横を走る時はヒーローでしたね。穴があった
ら入りたい!

と・・・こんな訳で、本来ならシャレにならんスレスレの所で、まあ、何とか大事に至らなかった(と
言ったら怒られるな。十分、大事です)のですが、気付くのがあと数十分遅れていたら、懲戒処分
モンでしたね。部隊が足止めされたのはトータル20分程で、これでも作戦上は大問題です。後で
こってり絞られました。ちなみにこれは部隊配属になって間もない頃の出来事でしたから、人間
関係的にも、笑い話しレベルで収まってくれたのが幸いでした。一人前になってからヘマばかり
すると、かなりキツイ仕打ちが待っていますからね。嫌、冗談ではなく。同じ失敗は繰り返さない。
これが重要(オマエが偉そうに言うな!)。この出来事の翌年には、鉄砲忘れた人間が狙撃手に
なってしまうのですから大した成長です。人選ミスとかゆーな!

さて、この顛末から導き出される教訓として、軍用銃に2脚を付けるのは良いが、こう言った事故
には十分注意する必要があると言う点(←銃のせいにすんな!)。あはは!置き易いからねぇ。
ついつい忘れちまうYo!昔の軍隊では叉銃を組んでいたので、そう言った事故も防げた訳です。
はい、そろそろ視線が冷たくなってきたので止めましょう。

追記
こんなバカは私だけで、他の空挺隊員は優秀です(でした)。隊の名誉の為に付け加えます・・・
とほほ。




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コンペンセイターについて 2

注: その1を読んでいない人は先にそちらを読む事をお薦め。

注2:結局このコラムも未完。説明しきれていない(笑)。お急ぎの方は、最下段の追記から先に
御覧下さい。

以前も取り上げたコンペンセイターですが、私の認識不足により、表現が適切でない部分が一部
ありました。「マズルブラストをリストラクターに当て、銃を前進させる」・・・と言うところなのですが、
そもそも、銃から発生したエネルギーを銃に当てても、前進する筈がありません(笑)。±ゼロです。
(まあ、「後退しようとする物を前進させて、差し引きなし」と言う逃げ道的な言い訳?も可能か?)

更にもう一つ、以前のFAQで「マズル・ブラストはリコイルにどの程度影響を及ぼすのか?」と言う
問いに、「殆ど影響しない。プレッシャーとも関係ない」と答えたところ、「ではコンペンセイターの立
場はどうなるのか?」との再質問がありました。確かにブラストによってコンプは働いている・・・と
言うか、ブラストをカット(相殺)するのが、リストラクターを用いるコンプですから、ブラストの作用
が無ければ意味がありません。「殆ど影響しない」は、ともかく、「プレッシャーとも関係ない」これは
明かに誤りですね。プレッシャーはブラストの強さに影響し、コンプはそれをカットする訳で、影響は
あります。ハンドガンのFAQでの「38スーパーの質問」で話した様に、コンプを有効活用するため、
エネルギー(パワーファクター)を変えずに、プレッシャーを上げて高速弾化させていましたからね。
自分で言っておいて矛盾するのが大らかな【たかひろ】の特徴。ちなみに謝罪と賠償はしません。

とは言え、数字で表される程大きな影響でも無いのです。実際に射手が身体に受けるリコイルの
違い(軽くなった感じ)となると、数パーセント〜十数パーセント程度でしょうか?
ですから、コンプを付けたからといって「4割近くリコイルが軽減した!」みたいな事はありません。
メーカーはそう宣伝するかもしれませんが・・・実際に付けてガッカリした人は多いでしょう。(笑
また、それとは別にインチキ・コンプ?も多数存在します。そんなのは言うに及ばず。ここでお話
するのは、理論的に正しく、ちゃんとした効果のある物に限ります。

コンプの効果は、銃や弾薬の性格によって変化します。比較的、効果のある例としてマグナム系
のライフルやピストルです。これらは他の物よりもマズルブラストが大量に噴出するからです。
もう一つは上で話した、プレッシャーを極端に上げた軽量高速弾。量ではなく圧力が強いのです。
マグナムではなくても、中型弾薬を使用する小型拳銃(スナブノーズ・リボルバーなど)も効果的
です。これは銃が小型で元々のリコイルがキツく、効果が体感し易いのだと思います。反面、リコ
イルと銃の大きさ(重さ)のバランスが取れている銃、例えば45オートや9mmの中型オート等は
コンプを付けても効果があまり劇的?ではありません。「・・・まあ、こんなもんか」って程度。

バレルの長さによるブラストの変化(強弱)はあまり関係ありません。短銃身だからブラストの量や
圧力が増加すると言う理屈にはならない筈です。例えばライフル弾薬を極端に短いバレルから
発射した場合、逆にプレッシャーは下がる筈です(不完全燃焼で)。銃身が長ければ、ブラストは
減少しそうですが、100インチバレル?なんてのが存在しない限り(笑)あまり関係ないでしょう。
24インチバレルが20インチになったところで、ブラスト量や圧力に大きな変化は無いと思います。
追記(バカ話)
もし超長〜いバレルを作ったとして、ボア内でプレッシャーを大気圧にしたなら、サイレンサーは
要らなくなるのかな??その場合、何インチ(メートル?)のバレルになるのかなぁ?弾速はバレ
ル通過の抵抗で、かなり減少するでしょうね?

−休憩−

さて、リストラクターやポート式を含めて、ガスの前進エネルギーを止めてしまえば±ゼロですが、
どちらかの方向に向きを変えることで、銃口をそちらに向けさせる事が可能です。

こんな感じ。私の所有するレース・ガンのコンプ(ナウリン製)も、斜め上方にスラストしています。

但し、この場合は何割かのブラスト・フォースがリコイル方向に加わるでしょうけどね。どちらが
良いかは、実際にその銃で撃って比較(同じ銃で2種類のコンプを)しないと何とも言えません。
こう言った最終的な結果は、計算して答えが出るものではありません。

また、図にあった【後方へ噴出させるコンプ】は、一見優れていそうですが、ガスの量が半端じゃ
ないくらい多いものでなければ、図で想像するほどの効果は無いでしょうね。ジェット機やロケット
・エンジンと違って、銃のブラストは高圧ですが一瞬です。自動車のスパーク・プラグの電圧は
数万ボルトですが、それに感電しても死なないのと同様、流量が少なければ効果も少ない筈。
私が「ブラストの影響は殆ど無い・・・」と言ったのも、この辺が理由。但し、ブラストをシリンダーや
チャンバーに送り込んで何かを作動させる・・・みたいな仕事ならば大きな力を発します。これは
例えば、M1ガランド初期のガス・トラップ・システムや、MG42のリコイル・ブースター等ですね。
噴射は一瞬でも、シリンダー内で膨張させれば強い力が得られる訳です。

今回、図を描くのに時間が掛かって疲れたので、文章は短めで終わり!(追記が増えそう・・・)

追記(やっぱキターーーーーーー!!!!)
何かねェ、やっぱり読み返してもしっくり来ない。マズルブラスト自体は反作用じゃなくて作用なん
ですよね。マズルブラストの原形はガス、元はパウダー。その前進が反作用をもたらす訳です。
頭では分かっていても、上手く説明出来ない。てゆか所々、私も分かっていませんね。

追記2
この辺、ようやくスッキリしたので(私的に)、これはFAQの方にアップします。結果的に、やはり
ブラストはリコイルには作用せず、そもそもマズルブラストは「反作用」ではなく「作用」(これは↑
の本文でも書いてありますが)。ガスの反作用が発生している状態は、マズルブラストになる前
の、ガスがボア内で膨張している時点と言う私的結論です。また何時ひっくり返るかわからんけ
どね(笑)・・・
と言う訳で、(完結辺??)こちらへどうぞ!


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ブローバックについて

「ブローバック」・・・・銃マニアは元より、トイガン・マニアにも聞き慣れた言葉だと思います。しかし、
これは私もそうだったのですが、ブローバック式とリコイル式の違い・・・となると、途端にイメージは
曖昧になってしまいます。・・・え?「いいや、私はちっとも曖昧では無い」そうですか失礼しました。

私がモデルガン・マニアだった時分には、スライドが紙火薬数枚の力で後退するのがブローバック、
後退しないのがスタンダードと言うのが常識でした。これは間違っていません。ただ、本物も同じ
理屈に当て嵌めていました。ですから実銃は当然全てブローバックで、その中でロッキング機構を
備えるのはショートリコイル・ブローバック、ロータリーボルト・ブローバック、ガス・オペレーテッド・
ブローバックetc・・・そして、ロッキング機構が無い物はストレート・ブローバック。云々・・・・

実物については全て誤りでした。(「ロッキングが無い物はストレート・ブローバック」だけは正解)

閉鎖機構を備える物は、ブローバックとは言いません。適当な言葉を知りませんが、強いて言えば
リコイル・バックでしょうか?ショート・リコイルとか、ガス・オペレーテッドと言うのは、主に閉鎖過程
〜解除方法を指します。解除後にボルトが後退するのは、ガス・ピストンやリコイルによる「余力」
にて後退するのです。そしてそれを(余力で後退する事を)ブローバックとは言わないのです。

では、ブロー(ブロウ=吹く・爆発する等)でバックするとはどう言う事か?これはボア・プレッシャー
の一部を利用して後退させると言う事です。ボア・プレッシャーとは、ブレットがマズルを離れるまで
の間に発生している、銃身内の腔圧(こうあつ)の事です。ブレットを前に飛ばすのと同じ圧力で、
スライドやボルトを後ろに吹き飛ばす訳です。ここで注意するのは、リコイル(反動・跳ね返り等)と、
ブロー(吹き戻り)とは別
と言う事です。ブローバックはあくまでもバレル内圧の一部と、リコイルとを
併用して、スライドやボルトを後退させているのです。圧力で吹き戻すので「ブロウ・バック」です。

但し、もしブレットとスライド(ボルト)が同じ質量、抵抗だったなら、ブレットがマズルを飛び出す前に
ケースがチャンバーから抜け、高圧ガスが後方に漏れてしまいます。ですから、スライド(ボルト)
を重くしたり、リコイル・スプリングを強くしたりして、ブレットが飛び出すまで時間待ちさせる必要が
あります。この時間待ち(遅らせる事)を「デェレイド」と言い、機械的に遅らせる機構を「デェレイド・
ブローバック」と言います。もっとも、言葉の意味から厳密に言えば、ストレート・ブローバックもデェ
レイド・ブローバックと言う事になるのですが、通常、そう言った機構が無ければ「ストレート・〜」
あれば「デェレイド・〜」と言います。ちなみに、デェレイド機構はロッキング機構とは全く異なります。
ロック(固定)するのでは無く、あくまでも遅らせる為にブレーキを掛けるだけです。ボルトを重くした
り、リコイル・スプリングを強くするのと同じ役割です。車で例えれば、「サイド・ブレーキを少し引き
無理やり走る=デェレイド」 「ギアをパーキングに入れ完全に固定=ロッキング」と言う事です。

(デェレイド?ディレード?言い難いので以後ディレードにしましょう)

上記の構造上、ブローバックはボア・プレッシャーが高い内に、ケースが幾分後退してしまいます。
腔圧でケースが膨張しながら後退するので、圧力と移動量によってはケース切れを起こす場合が
あり、そう言った傾向のあるディレード・ブローバックには、チャンバー内にフルートと言う縦溝を切
って、圧力を溝(ケースの外側)にも送り込んで相殺する様に出来ています。この辺、詳しい説明は
面倒なので(爆)、HK社のローラー・ロッキング機構を説明した書物やサイト等を探してみて下さい。
(ああ、ここで思い出しましたが、ローラー・ロッキングは、名前こそ【ロッキング】ですが、ディレード
・ブローバックの一種です。妙な命名をされたので誤解の根源となっております)

では、ロッキング機構を有する物はどうか?これは色々な本で解説されている様に「・・・ロッキング
が解除された時には、既に銃身内の圧力は抜けているので・・・
」と言う事で、ボア・プレッシャーは
全く関係ありません。ガス・ピストンで叩かれた、或いは銃(ボルト)に残されたリコイルの余力で
後退するのです。これも多くの本などで解説される様に、マズルが跳ね上がる程の強いリコイルは
ブレットがマズルを離れた後に来ますので、ボルトやスライドを後退させる力は十分残っている訳
です。

さて、最近この様な事を書くと「ソースは?」「出典は?」等と聞かれるのですが、まあ、何所の馬の
骨とも分からん輩の言う事はアテにならん!って全くその通りです。特に何かに解説されていた訳
ではありませんが、確か米軍の教本(?)には分けて書いてあった気がします。自動銃を分類する
表なのですが、先ず最初に、ブローバック式/リコイル式/ガス式に分かれているのです。
ブローバック式は、その後ディレードとストレートに分かれ、リコイル式は、ショート、ロングに分かれ
そして、ここが私と意見が異なるのですが、ガス・オペレーテッドはリコイル式とは別に考えられて
おり、銃身から導いたガス圧でロック解除〜後退まで行う。つまり、私が言う「ガス・オペはロックの
解除方式(だけ)を指す・・・」とは少々異なります(これについては別の機会に・・・)。いずれにせよ
ブローバック式とリコイル(ガス)式は、別と言う事です。そうでなければ、ストレート・ブローバックは
ストレート・リコイル(ロッキングが無いと言う意味で)と称されるべきです。

・・・と、まあ、ソースはこの辺で宜しいでしょうか?(←ちょっと拗ね気味・・・w)

さて、拗ねは程々に(笑)ここからが本題・・・って前置き長杉・・・
最初に申した通り、私は子供の頃はスライドやボルトが後退するのは、全てブローバックと勘違い
しておりました。その為【ブローフォワード】なる、バレルが前方に動く(前進する)オートマティック
が、謎で仕方ありませんでした。何故ならば、反動(リコイル)はブレットと反対方向に作用するもの
であり、では一体どこから発生した力でバレルが前進するの?って事です。

え〜・・・・せっかく本題に入ったのに、タネ明かしは前置きでやっちゃいましたね(爆)。失敗・・・・
つまり、ボア・プレッシャーによって、ブレットと共にバレルが前進する力を利用している訳です。
これは閉鎖機構を持つリコイル式では絶対に出来ません。ブロー〜ならではです。ちなみに何故
「〜バック」と命名するかと言えば、「〜フォワード」も存在するからなのです。ブロー〜は、バック
でも、フォワードでも可能と言う事です。つまり、私的に厳密に言えば「ブロー式」となり、その後に
「バック」と「フォワード」そして「騎上位」に分類されるべきですアハァ〜ン。(下ネタ)

ブローフォワードの理屈を間単に図にしました。

ただ、例えばライフルリングに喰い込む抵抗の無いスムーズ・ボアでも、バレルは前進するのか?
この辺は私には未だ謎です。力学の得意な大学生のお兄さんに聞いてみたいです。あと、合コン
とかも混ぜて欲しいです。ギャルが多いサークルとかも一応チェック−略−

で、更にこんな疑問。
ストレート・ブローバックの銃、フレームを万力で完全固定して発射すれば、当然スライドが普通に
後退(作動)します。では、スライドを同じ様に固定した場合、撃った瞬間にフレーム(&バレル)が
前進するのか?

つまりこゆこと。

前進するよね?これ今回実験したかったのですが、銃砲店の試射室での実験は断られてしまった
ので、残念ながら無し。この辺、個人規模の限界ですよね〜・・・

・・・てな訳で想像ですが、スライド側とは質量(重量)が異なるので、フル作動はしないでしょうが、
幾分前進する感じだと思います。ではロッキングを有する銃、例えばガバメントのスライドを万力で
ガッチリ固定して発射したらどうなるか?これは当然前進も後退もしないでしょう。バレルとスライド
が強く反発しても、ロッキングで両者は繋がっておりますし、フレームは反動とは関係ない場所に
ある訳ですから動じず、フレームが動かなければロッキングが解除される事はあり得ません。

う〜ん、頭では想像できても、やっぱ実際にやってみたいよね〜
現在、ある程度自由な射撃(安全管理の下で)が出来るプライベート・レンジを探しているのですが
なかなかありません。一つ見つけたのですが、べらぼうな会員料なので断念。昔は山中で自由に
撃てるシューティング・エリア(合法だが治安が悪い)があったのですが、環境破壊と危険性の為に
7年ほど前に、全て閉鎖となってしまいました。過去何度も利用しましたが、確かに危なかったなぁ。

それと、ここで思い出しましたが、先程の図の実験ですが、ブローバックのモデルガン(デトネーター
やプラグファイアー等全て)に当て嵌めれば、スライドを固定すればフレーム&バレルが前進する
のは確実ですね。また、ブローバック・モデルガンにはロッキング機構は再現出来ないと言う理屈
も辻褄が合います。つまり、モデルガンは正しい意味で『ブローバック』なのです。
本物の銃を理解
する上で、ブローバック・モデルガンは最適の教材でもあると、私は思います。

お便りの中には、「銃のことを知りたい、どうすれば?」と言う質問が多いですが、先ずはエア・ガン
では無く、モデルガンを買って研究するのが早道だと思います。リアルに再現された模型を見れば
殆どのメカニズムについて一目瞭然な訳ですから。

はい・・・最後はブローバックの話でもなんでも無くなってしまいましたが、ソースは無しです。
ちなみに私は「しょうゆ派」です(←言うと思った?)。塩分摂り過ぎには注意しましょう!禿げるし。


関連記事
ブローバックについてU


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マズル・エナジーとパワー・ファクター

この件はFAQで回答する筈だったのですが、長くなりそうなのでこっちでやります。

私のサイトでは、あちこちに「45ACPは9mmルガーよりも威力(エネルギー)がある」云々書かれ
ているのですが、これについて「データによっては9mmルガーの方が、マズル・エナジーが強いの
だが?」と言う、ご意見があった訳です。つまり、こう言う事です。

9mmルガー
124グレイン 1299f/s   マズル・エナジー = 465fp (フットポンド)

45ACP
230グレイン  855f/s   マズル・エナジー = 405fp (フットポンド)

(上は共にミリタリー・ロードです。データは、カートリッジ・オブ・ザ・ワールドより)

成る程、確かにエネルギーは上回るケースがあります。てゆかそれは私も既に知っています。
また、先に進む前にちょっと付け加えると、限界エナジー的ポテンシャルとしては、45ACPの方が
若干上です。つまり、ファクトリーの+P弾とか、マキシマム・チャージでリロードした弾薬の話です。

さて、ではここからが本題ですが、その前に(←引っ張るねぇ・・・)私が考える拳銃の「威力」とは
「殺傷力」の事です。この考え方ですと、マズル・エナジーと言う値だけでは、いささか不十分です。
では「殺傷力」とは何か?競技用やプリンキング用、狩猟用等を除き、通常の所謂「実用拳銃」と
言う道具は、概ね25m以内の距離で、生身の人間を殺傷するのが本来の目的。重ねた松板や
電話帳を打ち抜いたり、鉄板を打ち抜いたり、100m以上の距離にあるターゲットを狙い撃つ物で
はありません。つまり25m以内の人間を、効率良く殺傷する能力が「威力」と言う事になります。

(え〜・・・↑の様な、生々しい表現は嫌がる方も多いかもしれません。私も嫌です(本当)。しかし
トイガン・マニアや競技専門の方は別ですが、銃器マニアならば、こう言った嫌な現実をしっかりと
見なければいけません。銃は人を殺す道具です)
追記
だからといって、嫌がる人にムリヤリそんな血生臭い話↑を嬉々としてすると、人格を疑われます。
知っていても、状況によっては知らないフリをするのが、紳士な大人の銃マニア?です。

脱線しましたが(笑)、以上の考えから見るとマズル・エナジーと言う数字は、必ずしも、その威力を
示す値とはならないのです。例えば、100mの距離で鉄板を10枚貫通する拳銃弾は凄いエネル
ギーです(そんなの無いけどw)。しかし、その弾で至近距離の人間を撃ったら、内臓にダメージを
あまり与えずに抜けてしまった(骨に当たらず)・・・これではダメなのです。【マン・ストッピング・パ
ワー】と言う言葉がありますが、あれが即ち、至近距離に於ける人間への殺傷力を表す言葉なの
です。「マズル・エナジーが高い」=「マンストッピング・パワーが強い」とはなりません。

【I・P・S・C】なる競技を知っていると思いますが(知らない方はこちら)、これは対人間を想定した
実戦射撃競技・・・所謂【コンバット・シューティング】です。拳銃を使って人間を模したターゲットを
殆どが手の届きそうな距離から撃ちます。この競技では、使用する拳銃の威力を表すのに、一風
変わった【パワー・ファクター】なる数値を用います。このパワー・ファクターは、至近距離に措ける
人間に対しての殺傷力を、的確に・・・・とまでは行きませんが、かなりリアルに表しているのです。

では先の9mmと45ACPのデータを、このパワー・ファクターで表してみましょう。

9mmルガー
124グレイン 1299f/s  124×1299÷1000= 161PF (パワー・ファクター)

45ACP
230グレイン  855f/s   230×855÷1000= 196PF (パワー・ファクター)

と、優劣ひっくり返ってしまいました。?
尤も、カラクリは簡単で、単に弾頭重量を重視した結果なのですけどね。「アメリカ人は、45口径を
崇めているので、贔屓した数値だ!」などと思うかもしれませんが(笑)、この数値は確かに当を得
ていると私は思います。9mmパラは至近距離で人体への貫通力が若干高過ぎます。先のマズル
・エナジーでは、この貫通力も数値に含めてしまうので適当では無いのです。実際には、貫通力が
劣っても、その分のエネルギーを人間の体内で発散してくれる弾薬の方が最適なのです。その点
では大口径の重量弾に分があり、それは最初に述べた拳銃の使用目的に沿っていると言えます。


ちょっと休憩


さて、ところでこのパワー・ファクターですが、これはあくまでも至近距離に於ける、人間に対しての
ストッピング・パワーを表す数字であり、上の計算を直接ライフル弾に当て嵌めるのは不適当です。
ライフル弾は射距離や貫通力も重要な要素ですからね。

この様にパワーや威力と一口に申しても、射撃対象や距離、状況によって求められるものは変化
します。またそれらを数字で表すのは容易ではありません。先のパワー・ファクターにしても、完全
とは言えないのです。何故か?上の式(値)では、9mmよりも45ACPの方が上ですが、それは
FMJ(フル・メタル・ジャケット)の普通弾(ミリタリー・ボール)に限っての話であり、皆さんご存知の
ホローポイントやソフトポイント等の特殊弾頭を装着した場合、数値は全く意味を成さなくなります。

9mmパラは貫通力があり過ぎると言いましたが、これらの特殊弾頭は、その欠点を見事にカバー
するからです。こうなると、9mmの方がストッピング・パワーが上回る可能性があります。

さあ、ここで矢継ぎ早にコレを言うと、もう混乱してしまうかもしれませんが、その特殊弾頭にも欠点
があります。先ず軍用弾としては使えない(世界的にそう言うルールがあるのです)。そして例えば
ドア越しに人間を撃った場合、弾頭がドアを貫通した時点で大きく失速したり、種類によってはバラ
バラに四散してしまう可能性があるのです。これでは肝心の対象に当たった時には、用を成さなく
なってしまいます。FMJならば、9mmパラではドアを貫通して丁度良い按配(?笑)、45ACPでも
十分なエネルギーを温存している筈です。実際の戦闘では、生身の対象に直接撃ち込めるとは限
りませんからね。特に警察では自動車のドア越しや、強化ガラス越し等の射撃も考えている筈です。
ちなみに最近のホローポイントは、こう言った欠点を解消すべく様々な工夫をしていますので、現在
は完全無欠?的な物も幾つかあるようです。但し、先に述べた様に軍用では使用不可、警察でも
対象射殺後のマスコミ等からのバッシング?を考慮した場合(特に日本などは)、FMJ以外は選択
できないと言う場合もある訳です。

と・・・言う訳で、ネタ的にも収拾がつかなくなるほど(笑)この問題は複雑です。

また、ここで私が言いたいのは、こう言った実戦での有効性は、決して数字では表せないと言う事。
例えば、スポーツカーの性能はカタログ・スペックだけでは判断できません。高出力の車が必ずしも
ラップ・タイムが上回るとは限りませんからね。マズル・エナジーが高い=殺傷力がある。と言うのは
早合点です。口径、弾頭重量、弾頭形状、それらの要素が加わって、ようやく結果が予測(それで
すら、絶対ではない)できるのです。こう言った実戦的データが豊富なのは、やはり専門の機関・・・
例えばFBIあたりでしょうね。データが全て公開されたりはしないでしょうが、彼らが採用する武器を
観察するだけでも、良い参考になります。

さて、そんな感じですが、言い忘れた事的に(笑)ボディ・アーマーへの対応。上で「生身の人間」と
称したのは、防弾チョッキを着用していないと言う意味です。「9mmパラの貫通力が高いなら防弾
チョッキに対しては有効では?」・・・・いいえ、残念ながら?とても歯が立ちません。45でも9mm
でも、トカレフのスティール・コアでも、どっちみち最新のボディ・アーマーを貫通する事は無理です。
したがって、対ボディ・アーマーの観点から9mm&45を比較するのは無意味に等しいでしょう。

最近開発されたFN・P90等の弾薬(5.7×28mm SS190)は、最新ボディ・アーマーをも貫通
するとして話題ですが、反面、素の人間?に対するストッピング・パワーでは、どうも怪しい部分が
あります。弾頭がバランスを崩す事で殺傷力を高め・・・云々の話もありますが、その台詞はかつて
M16の223弾薬でも耳にしました。しかし、未だに「223はストッピング・パワーに劣る」と言う話も
聞きます。勿論、人間の体内に侵入後、意図した通りに弾頭が作用してくれれば殺傷力は十分な
のでしょうが、恐らく必ずしも思惑通りには作用しないのだと思います。また、軽量弾がバランスを
崩す事で作用しますので、例えば、皮下脂肪の多い人体に斜めに命中した場合など、内臓に到達
せず(直進せず)、皮下脂肪に沿って体外に抜けてしまう可能性もあります。まあ、この辺の話は
あくまでも私の想像なので、確かな事ではありません。(また、P90はサブ・マシンガンなので、連
射されれば殺傷力は全開wですよ。ここでは弾薬一発当たり、つまり拳銃での事を話しています)
いずれにせよ、対ボディ・アーマーと言う事で無ければ、特殊効果を狙った軽量弾頭よりも、大口
径重量弾の方がシンプルで確実と言えます。
追記
SS190以外の弾頭では、JHP(SS192)もある様ですが、これではボディ・アーマーには効果が
無く、マンストッピング・パワーも9mmパラ以下でしょう。

この様に、ハイテク時代(←死語?)の現在でも、弾薬と言うのは一長一短で、全てに万能な物は
ありません。それだけに、使用する状況を見極めての使い分け、或いは選択が重要なのです。

では最後に「もし私がホーム・ディフェンスに選ぶなら?」これは過去、実際に選んで購入しました。
40S&Wのグロック22です。今でも40S&Wを選びますね。スペック的には357SIGも捨て難い
ですが、長期間使った事が無いので何とも言えません。40S&Wは何千発も撃ちましたが、信頼
を裏切られる様な弾薬トラブルはありませんでした(ちなみにグロック22も)。「45ACPは?」悪く
ありませんが、ダブル・カアラム・マガジンの銃だと、私にはグリップが太過ぎるんですよ。サイズ的
に40が限界でした。ただ、現在米国ではオートマティックのマガジン・キャパシティは10連が上限
ですから、それを考えれば、シングル・マガジンの1911系45口径もベストだと思います。9mm
パラも、ホローポイントを装着するならストッピング・パワーは大ですが、私は個人的にフルメタル・
ジャケットを選びます。理由は先に述べた通り・・・裁判でも不利になりたくありません。最近は正当
防衛もなかなか認められなくなってきている様ですからね。まあ、最新のホローポイントも「ホーム
・ディフェンスに最適!」等のセールス・コピーで売られていますから、大丈夫とは思いますが・・・

様々なパワー、エナジー、裁判(笑)、等を考慮して、皆さんならば何を選ぶでしょうか?


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M1917リボルバーの初速

現在では旧式銃とされている S&W、コルト、両社の45口径M1917リボルバーですが、私は
以前の雑記や動画等で「M1917、特にS&WM1917リボルバーは、使い方次第では現代でも
強力な攻撃用銃器になり得る」と、申して来ました。冗談で書いてると思われるかも知れませんが
本気です(笑)。ところが最近、「M1917は、実際には45ACPの性能を引き出してはいない・・・・
(云々)」の御意見メールを頂きました。曰く、ガスリークが激しく、初速が700f/sにも達しないと
言う事です。成る程!そうだったのか!迂闊な事を申してご迷惑おかけいたしました・・・・・?

嫌、そんな筈はありません。

正直、今回のネタは気が進みませんでした。幾ら何でも気がついてしまいましたからね・・・話の元。
この場合、何も言わずに何事も無かった様にスルーするのが賢い良い子でしょう。

しかし過去に私、S&WM1917には、IPSCマッチで随分と御世話になりました。当時は特に貧乏
だったので、レースガンなど買う金はありませんでしたからね。アクションを磨いただけのM1917に
ラバーグリップを着け、しかしバレルは改造するのを避け(原型維持が前提だった)、ノーマルでも
メジャー規定のパワーファクターは軽くクリアし、フルムーンクリップを使用してのリロードは素早く、
マンデトリー・リロードのステージ(弾が残っていても、強制的に再装填を義務つけられたステージ)
では、アンリミテッドクラスをも数人ビートする勢いでした。銃が優れていたお陰です。マジで。

そんなM1917の健気な活躍ぶりを知っている以上、その恩銃の誤解を弁護せず、スルーするは
大和男子にあらず。・・・・でも大和撫子になってみたい気も、ちょっとだけするかも・・・・(ドキドキ)

はい。私の根底に流れる願望は兎も角・・・・測ってみました。

でしょでしょ!これで「45ACPの性能を引き出していない」とか言われたら、銃が可愛そうでしょ?
メール頂いた貴兄には、既に納得して貰いましたが(マジでネタ有難ね!)、しかし、では私の実測
値は全てのM1917に共通する値なのか?と言えば答えはNO!です。例外は常に存在します。

コルト製のM1917には、初期にその例外があった模様です。この件は「WarBirds」と言う軍事関係
のサイト  http://www.warbirds.jp/index1.html  の掲示板で知りました。私は、S&Wも、コルトも
初期型はシリンダーが平筒だと思っていたのですが、そうでは無かった様です。また、平筒で無い
シリンダーでも、クリップ無しでの発射は困難です。「初速低下」も、コルト製の初期型についてのみ
言うならば、かなり酷かったと思います。

M1917のシリンダー

それにしてもネットは情報の宝庫ですね・・・色々勉強になります。私が子供だった頃の情報量とは
比較になりません。「世界拳銃大百科」(←だっけ?)が中学生時代までバイブルでしたからね。
月刊Gunとかコンバットマガジンは買えず、金持ちの友人から借りて記事をノートに写してました。
そんな事ばかりしていたので、公立高校には行けず大学も問題外でした。ぜんぜん問題外でした。


・・・・・・・(汗


すみません・・・雑誌のせいにしました。ホントは雑誌を写すとか関係なく、やる気ありませんでした。

ヤング達よ!ネバーフォローミー。

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グロックはDAか?SA?かセーフアクションか?

当サイトのあちこちに、「グロックはダブルアクション、DAO・・・云々」書いていますが、一部常連
さんより「グロックはシングルアクションじゃないのか?某所でそう言う説がある・・・・・」等の指摘
質問を頂きました。現在、グロックが自社のアクションを『セーフ・アクション』と、称してはいますが
しかし、ではセーフアクションとはどんなアクションなのか?と、ひっくり返して調べてみても、特に
これと言って目新しいセーフなアクション?は見出せないと思います。

今ひとつ掴み所の無いアクションですが、他のDA、DAO、SA これらオートマティックとは同一
に語れない、グロック独自の特殊なメカニズムである事は確かです。

ではここで先ず、グロックのトリガーメカニズムを写真で説明します。
ポチっとな。

如何でしょうか?
これは私の考えですが、トリガーメカニズムに関して言えばグロックはダブルアクション(以下DA)
です。しかも、トリガーバー(シア)は毎回ファイアリングピンを多少なりともコックしてから開放しま
すので、つまり、ダブルアクション・オンリー(以下DAO)と言う事になります。ここで、私が考える
各アクションの条件(定義)は、「DAとはファイアリングピン、又はストライカー、ハンマー等の撃発
装置のコッキングを、トリガーを引く事によって行うシステム」 翻って 「SAとはファイアリングピン
又はストライカー、ハンマー等の撃発装置のコッキングを、トリガーを引く以外の動作・・・例えば
スライドやボルトの作動、射手による直接動作等によって行うシステム」 簡単ですがそんな感じ
です。
以上の考えを元に、先の写真解説を見れば、これは明らかにDAOです。但し、トリガーがファイア
リングピンのコッキングを100%行う訳ではありません。この辺の解釈の違いで、意見が分かれ
るのだと思います。

ところで、私は頭の堅い頑固オヤジが嫌いです。早とちりで思い込みが激しく、融通は利かない。
そんなものにはなりたくないので、ここで自分の考えをひっくり返すべく、色々考えてみました・・・
こんなのはどうでしょう?

DAとは、トリガーを引く事によって、撃発装置の作動全てを行うものであり、それが100%に満た
無い場合、つまり、トリガーを引く度に「パチン、パチン」と再打撃が出来るものでなければ、結果
的にDAとは言えない。コッキング動作が、3分の1であろうが、ハーフコックであろうが、70数%
であろうが、それが完全で無い限り、シングルアクションオートに分類されるのである。

さあ、たかひろ滝汗です(笑) 困った。


実は、困ったのはグロック社も同じだったのかもしれません。(実はここからが本題!?)
そもそも、DAオート、DAOオートが主流になったのは、安全管理上でメリットがあったからです。
チャンバーに装填した状態で、ファイアリングピンを確実にブロックし、イザと言うときは初弾を
DAで発射する。これが現在の最新オートマティックのアクションです。ですから、グロックも設計
当初より、DAOオートとして開発した筈です。ところが、出来上がったアクションは半分DAO?に
なってしまった。DAではあるが、100%では無い。DAOオートとして販売したいが、ユーザーは
パチパチ再打撃できる物がDAと思っている。これではクレームが付くかもしれない。かと言って
SAとして売り出しては、安全面でアピール出来ない・・・・・困った。
・・・・・そうだ!では新しい名前を付けて、どちらとも言えない新機構として、うやむやにしよう!

命名!「セーフ・アクション」

上記は私が勝手に空想した話とも言い切れませんよ。
ここで月刊GUN誌の1995年6月号、ジャック田久保レポーターによる記事から、恐れ多くも引用
させて頂くと・・・・・

>グロックのパンフではダブル・アクション・オンリーとなっているが、やりかたによってはシングル
>アクション状の感じでも撃てるのだ。

そうなんです。これは私も知ってます。出たばかりの頃に出回ったチラシみたいな物には、DAO
として宣伝されていました。作った会社がDAOと言ってるのだから、議論の必要なし!終了!・・・
・・・・では、何故「セーフ・アクション」などと新語を作り、DAOを引っ込めたのか??
これに対する私の考えが、先の空想話な訳です・・・・・



さて、私の持ちネタは出尽くしたので(笑)ここから先は皆さんの想像にお任せしましょう。


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S&Wのダブルアクションは何故優れているか?

このサイトのアチコチで、「S&Wのダブルアクションは優秀である」云々と、私は書いています。
そしてその都度、格好の比較対照として(笑)コルト製ダブルアクション(以後DA)が引き合いに
出され、コルト<S&W の様な印象を抱かせてしまっているかも知れません。確かに、コルト製
DAは、構造的に一世代前と言った感じです。戦後フルチェンジされたマークV以降(現行型)も
再設計したにも拘わらず、S&Wの良いところを全く取り入れていません。言うなれば、戦前の
デザインから、やっとスタームルガーあたりのDAレベルに追い付いた程度です。

おっと・・・またコルト叩きみたくなってしまったので修正。こんな事を言いたいのではありません。

パイソン・ファンを敵に回すと怖いので付け加えますが(既に手遅れ?)、コルトのデザインが全く
ダメ!と言う訳ではなく、S&WのDAが抜きん出ているだけの事です。ですから、上で少し触れ
ましたが、コルトのDAは、スタームルガーやその他リボルバーのレベルと大差は無いのです。
S&Wの元ライバル会社として、どうしても比較してしまうので、その辺は誤解無き様。

さて、では何故S&WのDAが優れているのか?仕上げが良い、材質が良い、などと言う事か?
実はそうでは無く、基本的な作動原理で、他と大きく異なる点があるからです。
モデルガンに親しんでいる方は、DAの作動原理は御承知と思いますが、恐らくモデルガン世界
でも、S&Wのアクションを完璧にコピーした物は無いと思います。(これは私が日本に居た頃の
記憶で、現在は存在するのかも知れませんが)

通常のDAの動きを簡単に説明すると、トリガーの端が、ハンマーに付属したシアーを引っ掛け
グイーっとハンマー持ち上げた後、引っ掛かりが外れてパチンとハンマーが落ちる・・・って感じ
ですよね。コルトもスタームルガーも、モデルガンも、正にこのスタイルです。ちなみにDA機能
付きのオートマティック(P38等)も、多くはこの原理です。

S&Wの場合、上記の「トリガーがハンマーをグイーっと持ち上げる」過程で、トリガーがハンマー
に引っ掛かる部分(持ち上げる位置)が、2段階に変化します。後で写真で詳しく説明しますが
上記が何を意味するかと言うと、分かり易く他の物に例えるならば自動車の変速機です。
但し!自動車とは逆に、ハイ・ギアでスタートし、ロー・ギアに切り替える理屈(2速)になります。
何故ならば、ハンマーに掛かるメイン・スプリングや、トリガー・リターンスプリングのテンションは
引き始め軽く、引き絞ると徐々に重くなって行くからです。自動車とは逆な訳です。
ですから、軽い引き始めは負担の大きいハイ・ギアで発進、スプリングテンションが強くなったら
指が楽なように、ロー・ギアに落とすのです。こうする事によって、トリガープル強弱を均一化し
ゆっくりトリガーを絞っても、スパっと引き切っても、スムーズにストレス無く射撃できる訳です。

また、支持部分が切り替わる事で、ハンマーが落ちる付近では、ハンマーの上昇(動き)が少し
減速されるので(何故なら、ローギア=スピードをトルクに変換する。自動車と同じ)、DAで
精密射撃をする際に(例えばPPCマッチ等)、非常に有利です。よくこんな話を聞きませんか?
「S&Wのリボルバーは、DAでトリガーを絞る際、ハンマーが落ちる直前でシリンダーが、カチ
っとロックされる。そこで一瞬狙い直してから落とすと、DAでもシングル並に良く当たる」云々。
その通りです。但しこれが可能なのは、シリンダーが先に固定されるからでは無く、上に述べた
理由で、フォール寸前に、トリガーをゆっくりと強い力で引き絞る事が出来る為です。

それと、これは最初に言うべきでしたが、支持部分を2段階に変化させても、ハンマーやトリガー
スプリングのテンション自体は変わりません。つまりトータルでの仕事量に変わりは無いけれど
それを均一に分散する事で負担が軽く感じるようにしているのです。ですから、S&WのDA
トリガープルの優秀性は、数字だけでは表せません。単純なスペック表で、○×kgなどと比較
してあっても、そのデータからは両者のトリガーフィーリングの違いを知ることは出来ません。

それでは、図で見てみましょう。

   




・・・・・そんな感じです。あと、おまけ的に気になった部分をQ&Aっぽく(笑)書いてみます。


海外でパイソンとS&W‐M686を撃ち比べたが、パイソンの方が軽くスムーズに感じたが・・・?

コルト製DAは、基本構造での不利を、メインスプリングを弱くする事で誤魔化すフシがあります。
トリガーが軽い物があるとすれば、それはメインSPが弱いからです。ですからもし、両者のSP
テンションを同じにすると、S&Wの方が扱い易く感じる筈です。IPSC用にチューンされたS&W
のトリガーは、凄まじく軽いです。また、実用拳銃のメインスプリングを必要以上に弱くするのは
不発に繋がるので邪道です!私がコルト製DAリボルバーを信用していない理由の一つです。
(勿論、コルトDAリボルバー全てが不発する訳では無い。そう言う製品が一部あったと言う事)
また、一時期のS&Wは品質が低下し、DAの作動がグズグズだった時があります。これは単に
仕上げが悪い為なので、擦り合わせ作業で直りますが、その様なハズレ品と比較したとすれば
或いは同等のレベルかもしれません。


そのアクションはS&Wだけにしか無いのか?

いいえ。タウルス等のコピー品も同じに作ってあると思います。コルトDAと、タウルスリボルバー
護身用にどちらかを選べと言われたら、私ならば迷わずタウルスをチョイスします。


アフターマーケットのカスタムパーツに、S&W用の『ローラー付きシアー』と言うのがありますが
アレを付けると、もっとスムーズになりますか?

以前、私がショップにソレ↑をオーダーしたところ、「止めとけ!」と言われました(笑) イメージは
良いのですが、あれを付けると、せっかくの2段階切り替えがキャンセルになります。昔『コース』
と言うドイツ製リボルバーが、ローラーシアーを採用していましたが、S&Wのアクションには勝て
なかった様です。(参考資料→古い月刊GUN誌の永田イチロー氏のレポート等)


それは決定的な差なのか?スタームルガーGP100とM686では、誰もがM686を選ぶのか?

決定的と言う程の差ではありません。競技で若干不利と言った感じです。しかし、護身用に銃を
選ぶ場合、少しでも有利な物を選ぶのはあたりまえです。問題にならない範疇と言う事で、後は
個人の自由と、ショップの思惑で、客は決定する訳です。但し、トリガーを軽くする為にメインSP
を弱くし、不発が頻発したり、弾を選ぶ、などの大問題を有する銃は、ハナから問題外です。



余談ですが、「とある条件」が加わった場合、私は迷う事無くS&Wを蹴って、スタームルガーの
リボルバーを選びます。それについては、また何れ・・・・


追記
ATRさんに質問したところ、コクサイのモデルガン(ニューモデル)がS&Wのアクションを正確に
コピーしていた事が判明!コクサイのモデルガンはコルトより優秀!(←またそーゆー事言う・・・)

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実銃とトイガン、どっちが楽しい?

はい、タイトルからして既に収拾がつかなくなりそうな予感です。大体、本物とトイガンじゃ役割が
違う。同一線上で比較するな・・・・と言う声が聞こえてきそうですが、果してそうでしょうか?
米国では、合法的に銃の所維が可能です。しかし、その用途の全てが護身用であったり、公務で
使用する訳ではありません。コレクションや娯楽、スポーツ等、用途は様々です。日本でも競技や
狩猟の用途で、銃の所持は可能です。銃(射撃)を楽しむと言う点では、トイも本物も同じであると
私は思います。

さて、そこで問題です。どっちがより楽しいか?これは勿論、人それぞれでしょうが、日本で生活
するガンマニアの多くは、本物に憧れ、本物の銃の方が楽しいに決まっている・・・と、考えている
のでは無いでしょうか?私も昔はそう思っていました・・・・・・が、

実際に渡米して、銃を身近に置いてみると、色々と誤算も生じてまいりました。う〜ん・・・・微妙?

先ずねぇ・・・部屋で気軽に発射できません。(当たり前じゃ!)カートで障子に穴を開けた、とか
BB弾で蛍光灯を割ったとか、そう言う『おかあさんに叱られる』レベルの問題では済みません。
部屋でバンバン試し撃ちなどしたら、30分以内にSWATに囲まれてしまうでしょう。嗚呼・・・・

そして、サバゲーが出来ません。(当たり前じゃ!)エアガンも人に向けてはダメですが、規則を
設けて(ゴーグルや保護具)ゲームとして撃ち合う事は楽しいでしょう。もし、これを実銃で行った
場合、ヒット・コールも必要ありませんし、ゾンビ問題でモメる事も無くなります。しかし、命が幾つ
あっても足りません。たとえ規則(防弾ベストや防弾盾)を設けても絶対プレイしたくありません。
つーか、それはもう遊びではありません。

法を破って、一生に一度だけなら、上記二つはコンビネーションで可能かもしれませんが・・・・・
(部屋で試し撃ちした後、SWATと実弾サバゲー・・・・・・最期は射殺されてゲームオーバー)

はい。不謹慎な冗談はさて置き、他にもまだあります。

弾が高い!BB弾やキャップ火薬の比ではありません。エアガンのガス代よりも高いでしょう。
ライフル弾は、安い物でも$10で、たったの20発しか買えませんからね・・・・
そして、盗まれると大変な事になる。エアガンを盗まれても、怒って終わりですが、実銃を盗まれ
たら、警察に届けるだけでは済みません。それで人が殺傷されれば、管理責任を問われて
訴えられる可能性も高いです。

と、まあ、分かりきった事なのですが、気軽に楽しむと言う点では、実銃はあまりにも濃すぎる
のです。ですから、私もモデルガンやエアガンを日本から持ち込もうとしたのですが、これは
本物と紛らわしいと言う事で、制約がある様です。考えてみれば、トイガンを持ち込んだところで
外でパンパン撃っていたら、やはりパトカーがすっ飛んで来るでしょう。銃口を向ければ間違い
無く射殺されます。日本の銃雑誌で、エアガンを住宅地(自宅前?)で試射レポートしている
記事がありましたが、いかにオモチャとは言え、米国ではまず考えられません。逮捕はされなく
ても、厳重注意でしょう。御近所からは、署名を集められて追い出されるかもしれません。

そう考えると、トイガンで比較的自由に遊べる日本は、銃好きにとって、ある意味恵まれている
のかも知れません。機種も多種多様。マシンガンやバルカン砲までありますからね・・・・
米国は銃の所持が可能と言っても、マシンガンの類は、限られた人しか所持できないのです。

さあ、ここまで書いて、どうでしょうか?ひょっとすると、本物とトイガンの楽しさは同じであるか
状況によってはトイガンが、やや有利では無いでしょうか? まあ、本物には鑑賞する楽しさも
ありますけどね・・・鋼鉄の美しさは、やはり本物には敵いません。でも、少なくともトイガンが
本物の代用品でしか無いと言う事は、絶対に無いと思います。

さて、では私的結論!

・・・・・引き分け(爆

一番賢いのは、日本でトイガンで遊んで、たまの休暇にグアムあたりで実銃射撃を楽しむ人
じゃないかな? 自分の銃を預けてる人もいるよね。楽しむならば、理想的だと思います。

え?オレ?おれは毎日銃に囲まれて・・・いません。盗難と劣化が怖いので、お蔵入りです。
このサイトのレポートを書く時くらいしか出しません。現実はこんな感じですよ・・・・

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1911のインターナル・エキストラクターについて


以前Q&Aのコーナーで、ガバメントのインターナルエキストラクターは、エキスターナル式と
比較して劣っているのか?と言う質問に対し、システムの優劣では無く加工精度や材質による
違いであると述べましたが、それについてもう少し詳しく説明したいと思います。

先ず、システムに優劣が無い筈なのに、最近の自動拳銃に採用されるのは決まって
エキスターナル式です。一体これは何故でしょうか? 真っ先に思い浮かぶのはコストの問題。
ガバメントの様なインターナル式はそれ自体がスプリングの役割をしていますので、熱処理に
若干難しい部分があります。また、加工は削り出しが主で、プレス加工で製作するのは非常に
困難な形状をしています。熱処理、製作法、共にコスト高です。

ひるがえり、エキスターナルの場合、本体はプレス加工で簡単に製作できますし、付属する
ピンやコイルSPもコストに負担をかけません。作動はコイルスプリングによって行うので、
本体には表面焼入れだけで済みます。設計も簡単です。位置を決め、スペースをカットして、
支点となるピン穴を開けるだけですからね。

性能にこそ優劣はありませんが、ことコストの問題となればエキスターナル式が絶対に有利です。
言い方を変えれば(メーカーの考えでは)性能が同じならばコストが安いほうが良いと・・・・

確かにインターナル式は、銃が未だ手造りだった頃の古臭いデザインかも知れません。
しかし1911やハイパワー(初期型)が設計された当時、エキスターナル式の銃も存在しました。
同じブローニングでも、1910はエキスターナルです。インターナル式は、単に古いシステムと言う
だけでなく、当時何か理由があって設計された筈なのです。

これは私見ですが、恐らく「工具無しで分解可能」と言う点が高く評価される時代だったからでは
無いでしょうか?ブルムハンドルのマウザーは、ネジを一本も使用しない点で評価されましたが、
あんな感じです。一種の職人気質ですね。そう言ったプライドが設計者にはあったので、
フラッグシップモデルには斯様なデザインを採用したのだと私は思います。

エキスターナル式は、ピンを抜くのに工具を必要としますが、1911やハイパワー(初期型)の場合
ツールを使用せずに簡単に交換・修理が可能であり、これは軍用銃としては大変なメリットです。
また、エキスターナル式は熱処理が容易と述べましたが反面、支点のピンが折れると言うリスクが
あります。ピンが折れたらジャムどころか、部品は脱落してしまいます。当時は、このピン折れの
トラブルが少なくなかったのかも知れません。
また、P38の様なピンを用いない固定法は個人的にあまり信頼していません。飛んで行った事が
あったからです。勿論、それは極稀な例ですが(グロックも同様の固定法ですが、大丈夫だった)
誰もが認めるタイム・プルーフされた信頼性となると、若干不安があります。

結論として、コストを考えずに機械的な優劣を決めるならば、私は1911や初期ハイパワー等の
インターナル式が優れていると思いますが、コストを考慮に入れ、尚且つ支点となるピンに十分な
耐久性を持たせ、部品交換の必要性が無視できるレベルに達したならば、エキスターナル式が
優れている・・・・と言うのが私の考えです。インターナルだからジャムし易いとか、エキスターナル
だから破損しやすい、と言った事は無いと思います。

ただ、ここからは私が実際に使用しての経験ですが、1911のインターナル式は、ある点に注意
しなければ排莢不良を誘発します。「インターナルはジャムる」と言う話は、恐らくこの辺から発生
したのでは・・・・?実はトラブルの根源はエキストラクターその物では無く、それを固定している
ファイアリングピン・ストップです。これはスライドの溝に入り込む構造になっており、その一部で
エキストラクターを固定しています。数え切れない程の実射や空撃ちで、このプレートがガタガタ
になると、エキストラクターも前後左右に動いて(回転方向にも動く)しまいます。これでは確実に
ケースリムを保持出来ません。また、そうする内にエキストラクターその物も磨耗してグラグラに
なります。ですから、ファイアリングピン・ストップはマメに点検し、ガタが出たら早めに交換するか
あるいは隙間が無くなる様に調整する必要があります。

  ↑ちょっと分かり難いので写真で説明します。



一箇所に不具合が生じると途端にあちこちに影響を及ぼすのは、銃も人間も同じですね。

最近私は虫歯になってしまい、奥歯だったのでアゴの関節にもバイキンが入ってしまい大変でした。
しかもちゃんと咀嚼出来ないので、胃の調子も悪くなり、最悪でした。(もう復活したが・・・)
そんな目に遭って、思わず1911のエキストラクターの件を思い出したのです。
体壊してネタ一つ!いえーい!
ポジティブシンキング?・・・・嫌、そんなしてたら死んじゃうって・・・・・


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1911のバレルリンクについて

.45オート、ガバメント等、呼び名はいろいろですが、1911(ナインティーンイレブン)の精度を
実射せずにチェックする方法の一つとして、「エジェクションポートから銃身(チャンバー部分)を
強く押して上下にガタが無ければOK・・・云々」・・・・と、これはまあ、確かにそうなんですが
実は誤魔化すのも簡単です。新銃の場合は誤魔化す事は無いと思いますが、中古カスタム銃
等には、そんな事もあるかもしれませんので注意。

さて、ではどうやって誤魔化す(ガタを一時的に無くする)かと言うと、早い話が、バレルリンクの
サイズを1ランク上げてやるのです。1911のバレル後部は、バレルリンクによって、スライド・
ストップの軸と連結されています。ですからリンクにはバレル側のピン穴と、スライドストップ側の
軸穴と、2つの穴が開いています。サイズを変えると言うのは、この両穴の間隔を広くしたり狭く
したりする事です。バレルのガタつきを一時的に無くすには、この穴の間隔が広いリンクを装着
する訳です。数字にすると、ほんのコンマ数mm違えるだけですが、こうする事でバレルは上に
突っ張り、スライド上部のロッキングラグに押しつけられますので、簡単にガタが無くなります。
外からチェックしただけでは、完璧に思えるでしょう。

しかし・・・・

本来バレルリンクと言うのは、バレルとスライドストップ軸を連結はしていますが、支える部品
ではありません。バレルがティルトする際、スムーズに円運動する為の案内役みたいな物です。
実際にバレルとスライドストップ軸(つまりフレーム側)と接触して支えているのは、リンクでは
無く、チャンバー下部のスロープなのです。ここがスライドストップ軸とピッタリ接触して動いて
いるのです。

  図解

ですからバリバリのカスタムバレルは、この部分がオーバーサイズで出来ており、ガンスミスが
銃に合わせてピッタリと削るのです。
もう少し詳しく言うと、先ずバレルとスライドのロッキングラグを深く合わせて、擦り合わせます。
するとバレル後部(チャンバー)は、少し上に持ちあがるので、それに合わせてバレル下部の
スライドストップ軸との接触面をピッタリと削り、最終的にそれに合ったリンクを選ぶのです。
数字にすると0.5mm前後ですが、極端に深くした場合、今度はファイアリングピンの位置も
上にずらさないと、プライマーの真中を叩かなくなります。私のキャスピアンは、その加工も実施
しましたので、かなりスパンの長いリンクを使用しています。

いずれにせよ、バレルリンクはあくまでも 「調整後、それに合わせる」 訳で、リンクそのもので
調整するのではありません。

ですが先に述べた様に、リンクのサイズを変えればガタが無くなるのも事実です。
もし、この様な状態で使用するとどうなるか?
リンクの幅はせいぜい3mmちょっとです。しかもスライドストップ軸の真中に当たっています。
その1点に負荷が集中する訳ですから堪りません。連続で空手チョップを食らう様な物です・・・
良くて軸の摩耗、最悪の場合はピンや軸が折れる事もあります。(試合で何度か実例を見た)

こんな仕事でお金をとられたのでは頭に来るではありませんか!?
しかし、IPSCが流行った頃は結構多かったんですよ。仕事を頼む人間が急増したので、それに
便乗した似非ガンスミスも増え(多くは白人以外の・・・これ以上は言わない)、被害者続出(笑
やれ、あっちが折れた、こっちがヒビ入ったと、レンジはいつも賑わっていました。

と言って、著名なガンスミス(ショップ)に持っていくと、数千ドルは言われるしね・・・じーざすっ。
ならば自分でやろう!と、私がガンスミス達に別れを告げたのは確かその頃です(笑)

工具代と、駄目にした部品代で【ボランド・カスタム】一丁買えちゃいました!・・・・てへっ。
実はコレ↑を愚痴りたかったのですが(爆)、皆さんも事は計画的に・・・・・・
あと、インチキ・スミスに騙されないように・・・・・・


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