SIGブレーザーR93 LRS2 狙撃銃?




この銃の一番の特徴は、ストレート・プル・アクションと呼ばれる直動式ボルトなのですが
このシステムの歴史は意外と古く、1800年代終わり頃のシュミット・ルビンM1889が
有名です。但し、当時は複雑な構造が災いして一般的な軍用銃にはなりませんでした。
(アメリカの『M1895・リー』ってのもあったね。やっぱり成功はしなかったが・・・)

今一歩の直動式でしたが、しかし、ブレーザーR93をそれらと一緒に考えてはいけません。
主要部分は現代風にアレンジされており、生産コストはともかく、信頼性は十分あります。
ブレーザーは、1983年にSR830と言う、R93の前身モデルを発表してるのですが、
これはハンティングモデルで、あまりパッとしなかった様です。どうも受難な直動式ですね。
(追記・SR830は直動では無かったです。構造的には非常に似ていますが。10/9/03)
変わったメカは、ライフル銃の世界では受け入れ難いモノなのでしょう・・・このR93に到って、
ようやく認められてきたと言う感じでしょうか。立派な志です!実は私も、この銃には最初
少なからず偏見がありました。ボルトの閉鎖部分や、バレルの固定方法等、ライフル銃の
『要』とされる部分があまりに斬新で、しかもレシーバーが無い構造には馴染めなかったのが
正直な本音です。友人がこの銃を購入しなければ、今でも否定的だったかもしれません。

さて、前振りたっぷりですが、そうです!私、たいそうコイツが気に入りました!
良い銃です。特に狙撃銃としては最良のシステムでは無いでしょうか?
軍用としては堅牢性の点で若干不安ですが、警察等の狙撃任務には最適です。

何故か?
狙撃銃を語る時に(笑)いつも問題になるのが、ボルトアクションか?セミ・オートか?
と言う点です。ボルトアクションは精度の面でセミオートを凌ぎ、セミオートは速射性の
面でボルトアクションを凌ぎます。そしてそれらを両立するのは大変難しい事なのです。
ところが、ブレーザーR93を使用して、上記の点がかなり理想的であると感じました。

精度はボルトアクションの性能で、速射性がセミオートに非常に近いです。セミオートっぽい
ボルトアクションです。この逆寄りが、H&K製のPSG1(セミオート)となるのでしょうが、
いかんせん値段が違い過ぎます!(ブレーザーが安い)公用として採用される場合、
値段は重要な要素ですから・・・・ また、セミオートは確かに連射できますが、狙撃の
場合、それなりの距離を狙って撃つので、ババババーン!みたいな速射は不可能です。
次弾装填はコンマ数秒以下で完了しても、どっちみちそれを活かせる程の速射は無理
なのです。ならば、ブレーザーR93の方が理想的と言う私的結論(笑)に達する訳です。

さあさあ!SATさん!各関係機関様!どうっすか、一丁手元に?是非とも御一考あれ!
ドイツ警察狙撃班の様に(ミュンヘン五輪)ケツに火がついてからじゃ遅いよ!

追記
LRSは何の略? = ロング・レンジ・スポーターです。スナイパーではありません。
メーカーでは『狙撃銃』とは、しておりません。やはりこれは販売上の都合ですかね?
アサルト・ウェポン系に厳しい規制がかかる現在ですから・・・・・なるべく民間っぽくして
販売した方が無難なのだと思います。

また、同じ直動式ボルトのR93でも、写真とは全く違った外見のハンティングモデルも
存在します。実際に射撃した事がありますが、バレル長さの割りに小型軽量で扱い易い
銃でした。精度の面では若干 LRSに劣りますが狩猟用なので問題はありません。






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