U.S. RIFLE CAL .30 M1


M1ガランド、ガーランド、などの名称で有名ですが、U.S.ライフル キャリバー.30 M1
これが制式名称です。開発の経緯等は、既にあちこちで語られているので省略しますが、
その中で、特に私が面白く感じるのは、ボルト閉鎖機構の解除方法です。

当初、開発者ジョン・C・ガランドが煮詰めていたアイディアは『プライマーアクチュヴェイト』
なる、発射圧でプライマーが押し出される力を利用する閉鎖解除機構だったのです。・・・・が、
結局未完成! 次は『ガス・トラップ』なる、マズルブラストを利用したシステムを試作します。
動く事は動いたのですが、やっぱり失敗!(でも、現在1万ドル以上の希少価値があります)
何だかんだで結局、天才ブローニング式(笑)『ガス・オペレーテッド』に落ちついた訳です。

しかし!失敗ばかりと言う無かれ!
何も無いところから、意地でも自力で考え出そうとする開発者魂には頭が下がります。
これは制式採用トライアルで敗れ去りし、ピダァセン・ライフルその他に対しても同様です。

余談ですが、ピダァセンは惜しいところまで行ったのですが、ケースに潤滑剤を塗らないと上手く
作動しなかったのが致命的でした。このピダァセンは当時、日本軍でもコピー試作されています。
私は米国で何度か目にしましたが、先に述べた欠点まで忠実にコピー(笑)されていたそうです。

さて、このM1ライフルですが、1936年の採用から、朝鮮戦争を経て1957年にM14と
交代するまでに、約608万丁が製造されています。朝鮮戦争時は、スプリングフィールドの
他にインターナショナル・ハーベスターとハーリントン&リチャードソンで製造されました。

採用〜WWU終結までは、スプリングフィールドで約350万、ウィンチェスターで約50万と
なります。ウィンチェスター製のガランドは現在希少品なのです。何処の銃砲店を覗いても、
殆ど御目にはかかれません。インターナショナル・ハーベスターやH&Rも同じ位の製造数
ですが、セカンド・ウォー・イシューの50万丁と言う事で、コレクターが手放さないのです。

ちなみに現在のスプリングフィールドアーモリーは単なる会社名で、造兵廠とは無関係です。
しかし、M1、M1A(M14)共に当時のオリジナル・スペックで製造しており、部品も交換性が
あります。コレクターにとっては、単なる一現代実用銃に過ぎませんが、現代銃として使用する
分には、当然申し分ありません。コレクションはコレクション、実用は実用。理想的です!





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