レシーバー下部


この46式ですが、弾薬やケースが入手困難なので、実射は無理です。したがって、今回
一度分解掃除して保管モードに入れようと思います。今後分解する事は恐らく無いと思うので、
このレポートは小出しではなく(笑)一気にやってしまいましょう。

で、写真はレシーバー下部ですが、ここに先程話した イ 6  ラ 154 の刻印があります。
写真では逆さになっていますが、見えるでしょうか?最初、イ 6 ではなく、4 6 (式)かと
思ったのですが、間違いなく イ 6 でした。

レシーバー前面はカウンター・ボアになっており、そこに一回り細いバレルがネジ込まれてい
ます。ですから、周辺が360°の円形凹になっていて面白いですね。この凹にアッパー・
ハンドガードの凸が入り込みます。







トリガー&シア


「典型的なミリタリー・タイプのトリガー・・・」云々言われますが、それって何?「典型的」と言う
割りに、あまり説明されていない様な気がします。ミリタリー・タイプを総じて考えれば、これは
2ステージ・トリガーの事です。ライフルやピストルに共通して、引きが2段階になっています。

第一段階は、「遊び」などと言われる空走距離ですが、実際には内部のシアー等が可動して
いる場合もあり、必ずしもトリガーだけが空走している訳ではありません。何れにせよ、この
ファースト・ステージでは何も起こりません。ファーストを引き終えると、セカンドに移行します。
セカンドに移ると、トリガーはグッと重くなりますので、それと知る事が出来ます。重くなった
セカンドを引き絞ると、シアーは撃発装置を解除します。つまり「発射」です。

何故、ミリタリーではこの様にするか?これは、撃発の前に準備段階(ファースト・ステージ)
を設ける事で、指にリリースのタイミングを感じ易くしているのです。簡単に言うと、暴発の
防止ですね。極度に緊張したストレス下では、触って直ぐにリリースしてしまうトリガーでは
危険です。そう言った状況でもファースト・ステージを引く事で、先ず指に感覚を取り戻させ、
その後、セカンドを引いてリリースする様になっているのです。

ですから、ファーストはある程度のテンションが掛けられています。0.2〜1キロくらいかな?
その後セカンドに移り、それプラス2〜3キロで、トリガーが落ちる(リリース)する感じです。
で、これに対するのが、シングル・ステージ・トリガーで、これはもう「引いた途端に落ちる」
と言う感じです。キレが悪いものは、ズル〜・・・カチッ!って感じですが、競技用や狩猟用、
狙撃銃などは、触れただけで発射してしまいます(←なんかやらしい?)。

と、言う訳で、写真の46式も、その「典型的な(笑)ミリタリー・タイプのトリガー」なのですが、
どう言う構造になっているかを写真で説明しましょう。ちなみに、この構造は本家マウザーや
三八式など、多くのミリタリー・ボルト・アクションに共通します。



撃発前の状態

見たまんまです。
シアー(横に長い銀色の部品)は、少し左上がりになった状態です。写真で見て、シアーの左端が、
ボルトのファイア・リングピン(ストライカー)をホールドしています(今はボルトを抜いてありますが)。

シアー前方(向かって右端)の下部に、円筒状の突起がありますが、この中にはシアー・スプリング
が入っており、上部のピンを支点に、時計回りの力(向かって見て)を掛けています。

トリガー(縦に長い部品)は、シアー中程にピンで固定されています。内部がカムになっていますが
今は隠れて見えません。








ファースト・チルドレン(誤)

これが、ファースト・ステージを引き絞った状態です。
ちょっと分かり難くなってしまったのですが、一つ上の写真と比べてください。シアーが少し下に
動いて、現在水平になっています。つまり、トリガーだけが空走するのではなく、シアーも少し
動いているのです。









セカンド→リリース

セカンド・ステージを引き切って、ファイアリング・ピンがリリース(撃発)した状態です。
シアーが大きく左に傾いていますが、これはトリガー上部がカムになっており、レシーバー下面に
当たって突っ張る事で、シアーを押し下げているのです。上の写真では、シアーとレシーバーの
隙間で、カムが突っ張っているのが少し見えます。このカムの傾斜が2段階の角度になっている
ので、引いた感じに差が生まれるのです。カムが1段階ならば、キレの悪いシングル・ステージと
なってしまいます。

言葉ではちょっと分かり難いので、写真を撮りました。但し、写真は九九式のトリガーです。
九九式トリガーのカム部分

支点と@にズレがある点に注目。ファースト・ステージは、この差によって動きます。
セカンドはAですが、この間に谷があります。これがある事によって、ファーストと
セカンドが切り替わる感覚が、指に伝わります。スーっとファーストを引いて(@)、
一旦指が止まって(谷)、セカンドを引き絞る(A) 訳です。

この谷が無いと、ファーストからセカンドに移る感覚が無いので、第一段階を引いて
いる内に、何時の間にかセカンドに移ってトリガーが落ちてしまう・・・、先に述べた
「単にキレの悪いシングル・ステージ・トリガー」になってしまいます。









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