三八式歩兵銃


銃に興味の無い日本人でも三八式と村田銃の名前は知っている・・・?まあ、それは言い過ぎかも
しれませんが、年輩の方なら恐らく知ってるでしょうね。世界的にも有名で、当時はトップ・クラスの
性能を有した名銃です。ロシアやメキシコ(7mmマウザー版)等にも輸出されています。今では想像
し難い!

この銃の前身は三五年式、三十年式。後継は九九式となります。デザインは御存知「南部麒次郎」
 ピストルでは今一つの南部式銃器ですが、ライフルでは真似るべき個所はキッチリ真似(マウザー)
更に経験から得た独自のアイディアを、多数盛り込んだ点が成功に結び付いたのだと思います。 

しかし欠点が無い訳ではありません。一般的に言われるのが「6.5mm弾薬の威力不足、部品に
交換性が殆ど無い、長過ぎる・・・」等ですが、当時の世界的工業レベルや主流弾薬、銃の仕様を
見ると、これらは必ずしも三八式だけの特徴では無く、マウザーやSMLEやモシン等も、元々三八式
同様長かった訳ですし、7mmや6.5mm弾薬も多くありました。部品の均一性と言う点に関しても、
当時の各国ライフルには、殆どの主要部品に合わせ番号が打ってある点から考えれば、恐らくは
何処も似たような水準だった筈です。ただ、三八式はその名の通り、明治38年(1906年)に採用
されましたので、他国に比べて若干時代に乗り遅れた感じはします。

更に一番マズかったのは(これは銃自体と直接の関係は無い話だが)、これら時代遅れの部分を
解消し切る前に、太平洋戦争に突入してしまった点です。三八式と九九式が世代交代するタイミン
グは、あまりにも遅過ぎました。まあ、逆に考えれば第一次大戦時代の銃で第二次大戦を戦い抜
いた訳ですから(負けたけど・・・)、兵士、銃、共にたいしたモンだと思います。

写真の三八式は後期型です。個人的には初期型を入手したかったのですが、最近は三八式の
出物が非常に少なくなっています。九九式は良く目にしますが、三八式はあまり見かけませんね。
まして菊紋章残存の程度の良い初期型など、「超レア・アイテム」と言っても過言ではありません。
実際、気長に探していたら、狙撃銃や二式の方が先に見つかってしまいました。







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