ライフルに関するFAQ41

@自衛隊64式小銃や62式機関銃では、演習などで脱落防止のテーピングを施すが、それ程部品が脱落
  するものなのか?私にそう言った(部品脱落の)経験があるか?

A64式小銃や62式機関銃は、すぐにジャムを起こすと言う話は本当か?私にそう言った経験があるか?

B62式機関銃はオープン・ボルト?クローズド・ボルト?

C「64式(89式)の2脚は要らない」と言う意見があるが、どう思うか?



  答え

>@
脱落防止のテーピングですが、噂されているように「部品がポロポロ落ちる」みたいな事はありません。
ああ言った無責任なデマ的な話は頭に来ますね。話の元は案外退職した元自衛官だったりしますが・・・(笑

しかし「脱落防止」などと称してテープで括る行為も、外部の誤解を招き易いと思います。外れるから防止する
訳ですからね。ですが、あれはあくまでも万一を考えての処置です。自衛隊の末端では「血税で買った官品」
と言う教育が徹底されていますので、何かを紛失する事は許されないのです。薬莢1個を血眼で捜す軍隊は、
世界広しと言えど自衛隊くらいなものです。そのくせ政治家連中は懐にガッポガッポのウハウハで、愛人用の
                              −カット−
万一の事を考えて ・・・例えば分解掃除した際に、消炎制退器のネジをしっかり締め忘れたとか、規制子が
奥まで締め込まれていなかったとか、尾筒覆いのピンが所定の位置まで入っていなかったとか・・・etc
こう言った人的ミスがあれば、演習中に部品が脱落する可能性が高いです。しかし、それは他国の銃も同じ。
62式機関銃も同様です。(64式の下部被筒が外れ易いのは事実ですが、他国の銃と比べれば同程度?)
追記
そう言えば、銃以外でもテーピングしまくりでしたね。サスペンダーの金具とか、銃剣吊りとか、背嚢の留め
金とか、キャンティーンの2重部分とか・・・これらは脱落防止の他にも、雑音を発するのを防いだり、空挺の
場合は降下の際に引っ掛かったりを防止する為です。64式でもスリングや脚には雑音防止のテーピングを
施します。私は上官に目の敵にされていたのか演習はフル参加でしたが(笑)、黒ビニールテープの消費量
はハンパじゃ無かったです。・・・と言う訳で、テーピングは脱落防止以外にも様々な目的があるのです。
(もうひとつあったので追加→装具等を落として敵に自分達の存在を悟られると言うリスクの面から見ても、
脱落防止は万全にすべき。てゆか、それ以前にダラダラと物を落として歩く軍隊なんて3流ですからね)



>A
私の使った64式は、教育隊(前期&空挺後期)〜空挺(+狙撃銃)〜体育学校までの間で、7〜8丁だったと
思いますがジャムは一切ありませんでしたね。そう言う噂は当時耳にしていたので、「ジャムらないかなw」と
期待?しながら撃ってたので、その点はハッキリ覚えています。但し、たった7〜8丁ですから、これで全てを
語る訳には行きません。個体差もあるでしょうし、現役の武器係隊員さんあたりとは、話が食い違う可能性は
あります。また、薬莢受け(ケース・キャッチャー)を取り付けた場合、それに当たって跳ね返り、スライドに噛
んで停止した事はあります。@で話したと同様、ケース・キャッチャー付ける軍隊なんて他にありませんよ。
(・・・軍隊じゃ無いか?自衛隊)
それと、空砲をアタッチメント付きで撃った場合、作動不良(後退不良)が何度かありました。作動が不安定な
上に、薬莢が飛ぶと面倒なので、アタッチメントは付けずに手動で撃つ事が多かったです。こう言った状況を
知らない人が見れば(公開演習等で)、「作動不良が多い」とか「手動式?」などと誤解するかもしれません。

また、64式はボルトの後退位置が少々手前過ぎます。本当ならばもっと深くまで後退しなければいけないの
です。M14やM1ガランドは、このボルトのオーバーランが64式の倍近くあります。こゆこと このデザインで
考えられるトラブルは、マガジンのフォロアー・スプリングがヘタった場合や、強い弾薬でボルトの往復速度が
極端に速くなった場合、弾薬の上昇が追いつかず、ボルトが弾薬を咥え損ねてしまいます。泥等が詰まって、
僅かでも後退量が不足しても起こり得ます。まあ、これはあくまでも私の想像です。理論的にはちょっと難が
あると思いますが、この事が原因でのトラブルは、私は一度も経験していません。

追記:以下の文章中、一部削除した部分があります(自己判断にて)。了承下さい。
62式機関銃は、調子の悪い物が確かにありました。  −削除− で使ったのは、しょっちゅう止まりましたね。
ところが、その後私が配属された  −削除−  の62式はどれも快調でした。私的には、一度も作動不良を
見ていません。私は機関銃手ではありませんでしたが、同じ中隊の親友同期が機関銃手だったので、良く話し
をしました。彼も銃が好きで、自分が担当する62式を「ラブ・マシーン」と呼び(笑)、愛していました。切れた奴
でしたが、検定ではいつも上位で、ずっと機関銃手でした。銃雑記で話した『64式で6発連射&ヒットしたが、
怒られた』のはコイツです。・・・横道に逸れました。これは私の想像ですが、62式機関銃は開発以来、人知
れず改良されているのかも知れません。そうでなければ、かなり個体差があると私は思います。
調子の良い銃であれば、先に述べた様に作動不良は殆どありませんでした。銃身の交換も素早く出来るので
優れています。集弾性も優れています。少なくとも私の同期↑は上手かった・・・300m以内なら蜂の巣です。
個人的には、芋の様なグリップと、オバちゃんが内職で彫った様なチェッカリングが好きだったなぁ・・・。反面、
2脚は使い難かった記憶があります。機関銃の2脚は強度が要るので、操作性との両立は難しいのです。

「銃身が意に反して抜ける」と言う話があるようですが、ロック部分(部品名忘れた)は    −削除−
状態でなければ解除されません。つまり、−削除−でキャリーする分には絶対に外れません。逆に −削除
  −    状態でキャリング・ハンドルを廻せば外れる訳ですが、その状態で運搬する状況がありますか?
もしあるなら、必ず    −削除−    するよう、兵士に教育すべきです。フル装備の高級車じゃあるまい
し、軍用銃にそこまでのサービス精神は必要ありません。共産国の兵士に笑われますよ・・・
(中途半端に消すと日本産アダルトビデオの如く余計気になるな・・・w)



>B
62式機関銃はオープンです。 −削除−  ボルトは後退位置で止まります。
撃発はオープン・ボルトのサブマシンガンと同様ですが、ファイアリング・ピンは破損防止&交換が可能な様に
(個人的にそう察した)ボルト・キャリアに装着され、閉鎖が完了した後、プライマーを突きます。
確か、先に話した例の同期友人が、スペアのファイアリング・ピン他が入ったリペアキットを持って射撃検定に
行った記憶があるのですが・・・違ったかな?


>C
要らないとは思いません。64式がフルオートの集弾性に優れるのは、あの2脚と床尾上板を使ってこそです。
演習で地面に銃を置くのも便利。自衛隊の小銃取り扱い動作は、2脚使用で完成?されています。
これを要らないという人は、実際に使った事が無い人か、或いは重い銃に音を上げる新兵です。重量が増すと
言っても、たかがアルミの2脚です。64式ならば、他に軽量化できる部分は山程あります。但し、脚が下部被
筒に当たってガチャガチャ音を出すので、演習では干渉する部分にテープを巻きつけておく必要があります。
それと、これは三八式や九九式のダストカバーでも述べましたが、要らなければ外して使えばいいだけの話。
脚、皿型座金(×4)、スリーブ、を外しても、普通に使える筈です。(・・・負い紐留めがユルユルになるか?)
まあ、そう言った事は個人で勝手には出来ないでしょうが・・・
追記
最近は自衛隊にも『テロ専』の特殊部隊の様なものが存在するらしいですが、そう言った部隊で突入のみに
使用を限定するならば、脚は要りませんね。その場合↑で述べた様に外して使えば良い訳です。
・・・それにしても自衛隊も変わったねぇ。今の時代なら、辞めてなかったかもしれないなぁ・・・(笑



薬莢回収ついての補足
薬莢を100%回収するのは弾薬を厳正に管理すると言う意味があるので、これは別にセコくてやってる訳で
はありません。誤解を招く発言でしたね。ただ、やはり空薬莢で勘定を合わせると言うのは訓練時間を無駄に
浪費するばかりなので、スマートとは言えません。薬莢を100%回収しなくとも、厳正に弾薬管理できるよう
改善して貰いたい・・・ってオレは一体何様?







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  ライフルに関するFAQ42

長距離射撃にて、撃ち上げ、撃ち下ろしでは水平射撃した時と着弾点が異なると書いてあるが(このページ
真ん中の写真キャプション)、実際にはどう違うのか?上に当たるのか?下に当たるのか?どの程度の差が
あるのか?



  答え

どちらの場合も、上に着弾します。この理屈を説明するのは高卒自衛隊崩れの私には難しいです。理論は
大卒のお兄さんにお任せするとして、なんとなく理屈が分かりそうな図にしてみました。「ソースは?」とか
聞かれそうなので(笑)、一応、シェラ・ブレットの弾道チャートを参考にしました。

  図

で、実際にどのくらい落差が異なるのか?ソースは同じ(サイトからのコピペではありません)。

Rifle/.270Winchester, zeroed in at 200yards
Bullet/Sierra .277dia., 130grain Spitzer Bort Tail
3000fps muzzle velocity

Firing
Elevation
Angle
Quantity 100yards 200yards 300yards 400yards 500yards 600yards
0 degrees
(level fire)
Drop (d) (inches)
Bullet Path (inches)
1.91
+1.48
8.30
0.00
19.88
-6.69
37.56
-19.47
62.44
-39.44
95.83
-67.94
+/- 15 degrees Increase in bullet path height (.034d)
New bullet path (inches)
0.06
+1.54
0.28
+0.28
0.68
-6.01
1.28
-18.19
2.12
-37.32
3.26
-64.68
+/- 30 degrees Increase in bullet path height (.134d)
New bullet path (inches)
0.26
+1.74
1.11
+1.11
2.66
-4.03
5.03
-14.44
8.37
-31.07
12.84
-55.10
+/- 45 degrees Increase in bullet path height (.293d)
New bullet path (inches)
0.56
+2.04
2.43
+2.43
5.82
-0.87
11.01
-8.46
18.29
-21.15
28.08
-39.14
+/- 60 degrees Increase in bullet path height (.500d)
New bullet path (inches)
0.96
+2.44
4.15
+4.15
9.94
+3.25
18.78
-0.69
31.22
-8.22
47.92
-20.02


上の表ですが、テストの銃は200ヤードでゼロインしてあるので、当然200では的に当たります(0.00)。
15度の角度が付くと、0.28インチ上に着弾、30度で1.11インチと、角度が付く程、上に当たる訳です。

もっとも、30度以上の角度で狙う事は滅多に無いでしょうから(笑)、バーミント・ハンティングでもない限り、
殆ど無視しても良いかもしれません。先のエンジェル射撃場のページでは「大きく異なる」と書いていますが
それは細かいデータを採集する上での話し。ミディアム・ゲーム以上では、あまり影響は無いと思います。
まあ、理屈の上ではこうなると言う事で、知っておいて損はない筈。



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  ライフルに関するFAQ43

当サイトの動画、「M1カービン実射」にて、スリングをどの様に取り回して撃っているのか?

軍用スリングを射撃時に使用する時の方法は?

自衛隊ではスリングを使っての射撃は教えていない様だが、実際にスリングを使うと、どの様な効果が
あるのか?或いは効果はあまり無いのか?

軍用、狩猟用、競技用、これらでスリングや使用法に違いはあるのか?


  答え

現在では分かりませんが、私が在隊した時は、確かにスリングを使っての射撃は教わりませんでした。
理由は定かではありませんが、素早く撃つには不必要と言う事だと思います。確かに、時間的なロスは
ありますが、銃を安定させるという効果は絶大です。時間が無ければ使わなければ良いし、あれば使っ
た方が良いと、私は思います。使い方を知っていて損はありません。

別ページに連続写真(笑)で解説しましたが、先に述べた様に軍隊でキチンと教わった訳ではなく、あく
までも我流なので、正しいかは分かりません。米軍マニュアルあたりを持っている、資料コレクターの方
にはダメ出しをされてしまう可能性はありますが、何卒穏便に・・・

軍用スリングを使っての射撃(我流での一例)

軍用と狩猟用のスリングは基本的に同じ構造なので、使用法も同じで良いと思います。競技用は、腕の
付け根の部分が輪になっており、そこからフロント・スウィベルに繋がる感じです。つまり、ストック側に
繋がってはいません。適当な資料が無かったので、某・女戦士登場(笑)。三角形の一辺を結ぶ感じで
腕を保持するので、疲れず、銃は安定します。但し、これは当然ですが、スリングで銃を背負ったりする
事は出来ません。あくまでも競技用です。


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  ライフルに関するFAQ44

ガス・オペレーテッド式自動銃のバレルに開いたガス・ポートは、初速にどの程度影響を及ぼすのか?
或いは、及ぼさないのか?



  答え

ガス・オペレーテッド式は、ボルトを作動(閉鎖解除)させるピストンをタイミング良く動かす為、バレル
内部(ボア)の計算した位置に小穴を開け、そこから腔圧(こうあつ・発射ガス圧)の一部を抜き、その
圧力によってタイミング良くピストンを動かし、ボルトを開放します。

質問内容の意味は、このガス抜けがブレットの速度に影響を及ぼすのでは無いか?と言う事です。

以上、質問の解説?

では答えですが、実際にやってみました。

こちらへどうぞ・・・



・・・ってな感じでした。
いやはや、最近は暑いので大変でした。この射場は屋根があるので、まだマシですが・・・


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  ライフルに関するFAQ45

スコープ付きライフルの照準をゼロインする場合、ボア・サイターはあった方が良いか?(必要か?)
もし、ボア・サイターが無い場合、何か効率のよいゼロイン方法は無いか?



  答え

むむむ??ボア・サイターがどうして必要なのですか?と、私が逆に質問者?私は持っていませんし、
必要と感じた事もありませんよ。

ボア・サイターは沢山のライフル&スコープを、射撃場で試射せずに概ね合わせる際に便利な道具
です。これを必要とするのは恐らく銃砲店お抱えのガンスミスあたり、つまりショップ・ツールの類だと
私は考えております。例えば、ライフルを買ったお客さんが「スコープとマウントはコレにしますから、
銃に取り付けて下さい」と言った場合、ガンスミスがマウントとスコープをフィッティングする訳ですが、
それを笑顔で受け取ったお客が射撃場に行き、初めて撃った一発目が弾痕不明では印象が悪い!
しかしガンスミスが客の依頼毎に射撃場で試射する訳にも行かない。そこで、このボア・サイターで
概ねのゼロ合わせを行い、「大体は調節しておきましたので、後は撃ってみて微調節して下さいね。
エンジョイ!」・・・で、お客も納得で商売繁盛!と言うカラクリです。話がズレてますか?そうですか。

なので、実際にその銃で射撃する個人ユーザーならば、撃って合わせた方が手っ取り早いですよ。
ただ、あまりにも銃軸とスコープがズレていた場合、標的にも当たらずに往生する場合があります。
以下は私がそう言った銃(ボルトアクション限定)をゼロインする方法です。参考までに・・・

@黒点標的(径30センチ程度)を、なるべく近い距離(50〜100mくらい)にセットする。

A銃のボルトを抜いた状態にする。

B銃をレストに据える。レストが無ければ何でも良いので、とにかく固定できるように据える。

C銃の真後ろからバレルを覗き、ボアをピープ・サイトに見立てて狙い、ボアの中心に黒点が来る
様、慎重に合わせる。ピタリと合ったら、その状態でなるべく銃が動かない様に固定する。

D銃に触らない様に注意して、スコープを覗く。レティクルは恐らく黒点からズレていると思う(合っ
ていればOK)。次に銃を動かさないよう、そ〜っと静かにスコープのアジャスト・ダイアルを回して
レティクルを黒点の中心に移動させる。両者が一致するまでC〜Dを繰り返す。

E実際にその黒点を正しく狙い、撃ってみる。Dが上手く行っていれば、標的の何所かくらいには
当たっている筈。ここからのサイト合わせは実際に撃って行います。その手順を以下に続けます。

F黒点を正しく照準して撃ってみる。その結果、右上に大きく外れていた場合・・・

G再びF↑と同じ様に照準し、黒点に正しく照準した状態で銃を固定する。

H銃を動かさないよう、静かにアジャスト・ダイアルを回し、レティクルを先程外れた右上の弾痕
まで移動させる。弾痕が確認できないスコープ倍率の場合、概ねその位置に見当を付けて動か
すか、或いは予め弾痕に大きく目印を記入する等、工夫する。

Iもう一度撃ってみる。上手く行っていれば、前回よりも中心に近付いている筈。黒点に入るくらい
近付いたら、あとはダイアルの表示に従って数クリックずつ移動させ、スコープの特性を覚えつつ
ピッタリと合わせる。どの距離でゼロインするかは、その後ゆっくり考えればよし。

「右にダイアルを回せば、弾道は左に移動・・・??」なんて考えるから混乱する訳で、要するに
外れた所にレティクルの中心を移動させればそれで済む話です。5発あれば余裕で終わります。
(最初の大まかな調整の話ですよ。微調整はスコープ特性を探りながら、クリック数で覚えます)


自動銃の場合、ボルトを抜いて真後ろから見る事は出来ませんから(M16系やFAL等は可能)、
上記@〜Dまでは不可能です。この場合(標的にも当たらない場合)、誰かに後ろから着弾点を
確認してもらうか(土煙が立つバックストップの場合)、25m前後の思い切った近距離で撃って
みる以外ありません。もしも、25mで標的にも当たらない程スコープがズレている場合、これは
もうゼロイン以前の問題です。マウントの再フィッティングからやり直さなければいけないかも?

まあ、何れにせよ、ボア・サイターを買う必要は無いと思いますよ。(販売している銃砲店さんから
睨まれそうだ)

でも・・・あって邪魔になる物ではありません。あれば便利です。(←泥沼フォローw)

追記
どの様な場合でも、回したクリック数はメモした方が良いです。殴り書きでも良いので、とにかく
回した順に記録します。そうする事で、万一、ロストポジションに陥った場合でも(笑)、再び元の
状態に戻せますからね。

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  ライフルに関するFAQ46

モーゼルM98の様に、フロントだけでなくリアにもロッキング・ラグを備える物は、強度向上を目的
とした物なのか?それによって操作性や、射撃精度が向上するのか?

三八式などの旧日本軍ライフルには何故無いのか?




  答え

フロントとリアにロッキング・ラグを備える場合、リア側は【セーフティ・ラグ】とか【セカンド・ラグ】等と
呼びます。これは通常では一切レシーバーに触れず(ほんの少しでも触れる物が、絶対に無いとは
言い切れないが)、フロントのメイン・ラグが破損などした場合にのみ働くラグです。まあ安全対策の
一種ですね。アリサカ・ライフルにも形は違えど、同じ物が存在しますよ!モシン・ナガンとか・・・

写真を撮ったので、こちらを見れば一目瞭然。

ってな感じです。
つまり、リア・ラグが強度向上に直接貢献している訳ではなく(壊れる寸前にヘルプするが)、また
精度や操作性には無関係です。最近のモダン・ボルトアクションでは、こう言ったラグは殆ど見掛け
ないですね。無くても十分安全と言う事でしょう。




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  ライフルに関するFAQ47

M1ガーランドと当時の他国ボルトアクション小銃を比較した場合、セミ・オートのM1による速射
性能は、どの程度有利だったのか?或いは変わらなかったのか?

歩兵小銃のセミ・オートと(WWU時代)、狙撃銃のセミ・オートでは、目的や利点が異なるのか?



  答え

これは九九式小銃とM1ガランドを比較して、良く言われる事ですね。確かに絶対的な連射性能
ではM1が当然有利です。指切りで連射すればマシンガン並の早さで速射出来ます・・・が、
それがどれだけ有効かと言うと、あまり良い事はありません。所詮8発で終わってしまう訳ですし、
当時の歩兵銃に求められた射程距離は長く、弾薬はフルサイズのライフル弾ですから、反動が
強くて制御も難しいです。

乱射までは行かなくとも、ある程度の速射ならば、ある程度の距離で連続して的に当てられます。
しかし、そうなるとボルトアクションでも似た様な速度で連射が可能です。この辺が微妙な訳で、
分かり易く言うと、100ヤード以上の距離にて連続した的に連続して当てる場合、セミ・オートは
ボルトアクションに比べ、やや有利である。・・・って感じかな?実際、狙って撃ってみると、私が
言っている事が分かると思います。「反動処理に要する時間」これがポイントなんですよ・・・

参考までに以下は50ヤードにて、30センチ径の黒点を狙って連射した既出動画です。

三八式騎兵銃

Kar98k

M1ガーランド

こんな感じですが、何かに銃を委託(レスト)して撃てば、M1ガーランドはもう少し早く連射可能。
また、ボルトを操作する事を考えずに、反動処理と照準に集中出来る点(精神面)でも有利です。

私的結論として、M1ガランドは軍用自動小銃のパイオニアとしては評価に値しますが、当時の
環境では、使用目的と連射機能が完全にマッチしていないと言えます。つまり、従来の大型小銃
弾薬では反動処理の問題で速射性能は活かし切れず、至近距離で弾幕を張るにも、給弾方式
が8発クリップではサブマシンガンの方が有効。速射性能は無意味では無いが、とは言え膨大な
コストを掛けてまで、小銃を半自動化するメリットが当時は無かった・・・ってな感じです。
戦後は歩兵の移動が機械化され、互いに撃ち合う距離も縮まり、小銃に求められる射程距離も
短縮しました。それによって弾薬は小型化され、装弾数は増やされ、フルオート機能も追加され、
現在のアサルト・ライフルへと移行する訳です。


>狙撃銃のセミ・オート
この場合、「乱射で弾幕」的な事は一切関係ありません。あくまでも狙って当てる、例えば初弾を
外した場合のリカバリー・ショットや、一箇所に集中した複数的への連続狙撃などが目的です。
射程距離はボルトアクション式よりも縮まりますが(精度の問題で)、軍隊ではミッド・レンジにて
複数的に速射できる狙撃銃も、同時に求められます。米軍などはボルト式の他に、現在もM14
ベースのセミ・オート狙撃銃が重宝されています。日本の自衛隊ではM24狙撃銃が採用されま
したが、別用途の狙撃銃として64式小銃+照準眼鏡は残すべきだと思います。但しマウントの
溝は改良して欲しいが(笑

WWU時代では、半自動小銃+スコープと言う組み合わせは、ドイツのK43やロシアのトカレフ
M1940が積極的でしたね。半自動小銃K43は狙撃銃に、弾薬を小型化したセミ・フルの小銃
MP44は歩兵用に、と言うスタイルを見出したドイツ軍が、当時一番の「先見の明」だったかも?


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  ライフルに関するFAQ48

64式小銃(その他も含め)に付属する床尾上板(ショルダー・レスト)は、どう言った目的で付いて
いるのか?どの様な用法なのか?射撃時に使うのか、それとも構えたまま休む(レスト)時にスト
ックを肩に載せて置く為の部品なのか?

ショルダーレストは射撃時に肩から浮かせる物なのか、それとも密着させるのか?

床尾上板とバイポッドは組み合わせて使う物に見えるが、では何故、89式ではバイポットが採用
され、床尾上板だけが廃止されたのか?




  答え

ショルダーレストは、主に2脚を使用してのフル・オートマティック時に使います。この場合、レストの
役割は反動で銃尾が上下に暴れるのを、肩に強く押し当てコントロールする為にあります。レストが
ある事で、バット部分が肩より下がる事は有り得ません。つまり、レストを肩に引っ掛けて、上から
頬付けと補助の左手で手前下方に押さえ付ける感じでホールドします。
下は実際の写真をトレスした(著作権があるので)絵です。どの場合も、レストは肩に押し付けられ
ています。


赤線が銃をホールドしている部分↓(64式)






左手は上から被せて、完全に真下に押し下げています↓(M60)




↑上の絵で分かる様に、もしレストが無ければ、バット部分は反動で下にズリ落ちてしまいます。


↓はM1919A6機関銃のストックですが、これなど「密着させて!」と言わんばかりの形状です。






レストを使うのはバイポッドを使用した射撃に限られますが、私個人では普通の立射、膝射、伏射
でも、M1Aのレストを出して射撃すると楽なので多用しています。ちなみに、このM1A(M14)は、
バイポッドが無いのにショルダーレストが付いていますが、これは後付けの簡易バイポッドが用意
してあったからと思われます。

こう言ったバイポッド+ショルダーレストは、軽機関銃としての用法を重視した為の装備なのです。


>何故、89式ではバイポットが採用され、床尾上板だけが廃止されたのか?
64式では7.62mmNATO及び減装弾を使い、銃は機関銃と比較すれば軽量で、反動はかなり
強い部類に入ります。翻り、89式は5.56mmなので反動は軽い筈です。つまり、レストが必要な
程反動が強く無いので、バイポッドは命中率を上げる為に残し、レストは省いたのでしょう。89式
に限らず、ロシアのRPK(7.62×39)や、ストナー63(5.56×45)にも付いていません。逆に
ミニミには付いています。これは機関部の重量の違いによるものです。機関銃として設計された物
は重量バランスが後部よりなので、射撃時以外でも支えが必要になります。これが質問にあった
「休む時」の為の必要性です。



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  ライフルに関するFAQ49

@
三八式や九九式小銃は、セーフティONでボルトが固定されるのか?或る映画ではチャンバー内の
弾薬を抜く際に、セーフティを解除してからボルト操作して抜弾していたが、この描写は正しいのか?

A
ボルトアクションのセーフティでは、ONで必ずボルトを固定するものなのか?そうでない物と2種類
あるなら、それは何故か?

B
このサイトに「三八式や九九式小銃では、ボルト・ハンドルがほんの少しでも起き上がると発射が
不能になる」と記してあったが(この辺の記述)、それは意図的な安全装置が働くと言う事なのか?
とすれば、どういった構造(仕組み)でそうなるのか?他国の小銃には無い機能なのか?評価は?



  答え

@
固定されます。映画の描写は正しいです。アリサカはセーフティONではボルトが操作出来ません。
古い軍用銃はこの機能が大抵付いており、ボルト・スリーブ(シュラウド)に付属する、所謂フラッグ・
タイプなども、ボルトを固定する物が多いです。エンフィールドはレシーバーに付属するレバータイプ
ですが、これもボルトを固定しますね。(ここで言う「固定」とはハンドルが起こせない状態の意味)
しかし、他国のは3ポジション式。アリサカは独自の2ポジション。何が違うか?Aで解説します。

A
いいえ、固定する、しない、2種類あります。それは何故か?(利点と欠点)

では@の仕組みも含めて写真で説明します。


B
そうです。安全装置です。これは他国の銃ではあまり見ませんね。
では仕組みと欠点を写真で説明します。




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  ライフルに関するFAQ50

M16系とAK系のアサルトライフル、ズバリどちらが優れているか?

弾薬性能、操作性、生産性、耐久性、などの優劣は?

この2つのライフルを同一線上で比較する事は適当か?




  答え

同時期に似た質問を貰ったのですが・・・今度は何所の掲示板から飛び火したんだよ〜!?(笑)。
答えるの怖eeeeeeeee! たかが鉄砲ですからね。あんまりムキにならないよう。人生は長いです。

確かにAKとM16は同じ用途の鉄砲ですが、しかし単に「鉄砲」の枠内だけで比較するのは無理が
あります。それらを生産する国の事まで考えないと・・・。この辺が軍用銃を語る上で難しいところで、
例えば民間商品として2つの銃を比較するような訳には行きません。どんなに高性能な銃でも、量産
できなければ軍用銃としては失格です。2つの銃を比較すれば、生産に必要な工業力やコストが異
なります。M16のマイクロ・ロッキングラグやステンレス・ガスチューブ、高度なノウハウを必要とする
キャスト・レシーバー製造、パウダーの品質に敏感な作動システム、etc・・・各部品の精度もかなり
高精度です。翻り、AKはそう言った点でかなり融通が利く、簡単に言えば「貧乏国家でも楽勝で造
れる」 「カルト教団レベルでも何とか造れ−略−」これは軍用銃としては強力なメリットです。あまり
にも安く製造できるので、今やコピー品を含めてゲリラの御用達となり「悪の銃」が如き扱いをされて
いますが、軍用銃として優れた要素を持った事による弊害と言えるでしょう。

具体的な性能を比較すれば、微妙なところでM16が有利か?弾薬性能と射程を考えれば、M16の
方が有利でしょうし、セレクター等の操作性もM16の方が優れています。唯・・・個人的には引っ張り
方向にのみ作用するチャージング・ハンドルが嫌いです(直結でないと不安)。また、砂塵や泥への
耐性はAKの方が上と思います。内部のクリアランスがとにかく大きい!作動の確実性と言った点も
AKが強いかな?ガスの取り込み量が多く、少々湿気たような不良弾薬(圧力不足)でも難なく作動
するのには驚きました(SKSも同様)。生産性ではAKが優れ(工業力が並ならM16でも問題ない)、
耐久性は似た様な物と思います。そもそも、軍用銃には必要以上の耐久性(ロングライフと言う意味
での)は無用です。弾薬に対しての瞬間的な強度は両者必要にして十分確保しています。

リア・サイトの位置の違いについても質問がありましたが(今思い出した)、100ヤード以内で素早く
人的に照準するには、視界の妨げが少なく容易にエイムできるAK(ミッドに位置するオープンサイト)
が優れています。真横に移動する的にもリードが取り易いですね。逆に、200ヤード以上の人的に
必中させると言った用途ではM16(接眼するピープサイト)が優れています。オープンサイトの長所
を極めた物がコンバット・シューティング・ピストルのノバックなど、ピープサイトの長所を極めた物が
競技用のマイクロサイト、この辺からも両者の性格が分かると思います。これらの両立は難しいの
で、どちらを取るかは用途に対する考え方の違いでしょうね。最近、ダットサイトを載せたM16系が
戦場で使われていますが、これは接近戦でのピープサイトの不利をカバーするには良いと思います。



さて、「どっちが優れているか?」う〜ん・・・微妙ですね〜・・・私的結論は保留?
でも、そりゃそうですよ!世界を2分する大国が何十年も採用し続けている銃ですからね。員数だけ
揃ってりゃOKの日本国軍隊もどきとは銃器開発にかける志が違います。・・・あはは!いえ〜い!

         (⌒⌒)
    ∧∧ ( ブッ )
   (・ω・` ) ノノ〜′
     (⊃⌒*⌒⊂)
      /__ノ''''ヽ__)


追記
放屁の後に何ですが、豊和を悪く言うつもりはありません。国産小銃は頑張って造ったと思います。
要は発注元に問題がある訳で・・・。鉄砲を改良する前に憲法を改良しなきゃネ!と言う事。

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