ライフル銃のボア・クリーニング

銃の手入れ方法は、その種類によってまちまちで、人によっても違うのですが、今回は私なりのライフル銃
(銃身)の手入れ方法を紹介したいと思います。何故銃身に限って説明するかと言うと、これは弾頭の
表面の材質である銅や鉛がボアを通過する際、薄くこびり付いて堆積する『ファウリング』が最も掃除し難く
且つ精度に影響を及ぼすからです。

ファウリングは、それが銅の場合はカパー・ファウリング、鉛の場合はレド・ファウリングと言います。
散弾銃の場合は、樹脂製のワッズによるワッズ・ファウリング等もあります(これは簡単に除去可能)

さて、鉛弾頭によるレド・ファウリングの場合は材質が柔らかく、銃身素材との硬度差が大きいので、比較的
簡単に除去できます。堆積が酷い場合でも、真鍮製の円形金網をゴムのジャグで強引に押し通し削り落とす
キットや電気的に除去するシステムもあります。また、レド・ブレットは高初速で発射できませんので(溶ける。
1400f/s前後が限界)ライフル弾に用いられる事はありません。ですから、これらファウリング除去の中でも
一番厄介なのが高初速で発射されたカパー・ジャケット弾頭による物、つまりライフル銃のカパー・ファウリング
なのです。前置きが長くなりましたが、大は小を兼ねると言うことでライフルの銃身手入れを覚えれば他に
応用が出来ますので、ここに代表して挙げます。散弾銃は少し違いますが、それは次の機会に紹介します。

注>上記レド・ブレットには、ハードキャストと呼ばれる合金製も含みます。現在は純鉛の弾頭なんて
殆どありませんから。ナイクラッドが含まれるかは微妙・・・・てゆかアレまだあるの?
また、それらのブレットには、ファウリング軽減用のワックスやパウダーが塗布してありますが、あれは
軽減させる為のアイディアで、銅ジャケット弾の様に初速を上げられない事には変わりはありません。



では、用品の説明も織り交ぜて進みたいと思います。



ロッド・ガイド

ボルトアクションのライフルの場合、言うまでもなくボルトは抜き取って作業しますが、その際にボルトの代わりに
内部が空洞のチューブを差し込んで行います。これがロッド・ガイドと言う物で、写真のは自作ですが、銃によって
専用の物が販売されています。これを使用すると作業性が良くなり、レシーバーに汚れが入り込み難くなります。
値段は20ドル前後と、それ程高価な物ではないので揃えた方が良いと思います。

自動銃の場合は、銃口側からしかロッドを通せない物が多いのですが、その場合でも機関部とチャンバーを
遮断するセパレーターが用意されている銃もあります。(SFAのM1A等) また、銃口側からロッドを通す際
マズル・クラウンに傷を付けない為のアタッチメントを装着した方が無難です。専用の物が販売されていれば
購入した方が良いですし、無ければ銃身と似た様な筒を上手く加工して自作しましょう。コンペンセイターや
フラッシュハイダーが装着された銃は、それらがガイドを上手く兼ねる場合があります。また、ガイドが無くても
ぶつけない様に慎重に行えば問題無いですが、いずれの場合でもクラウンは非常にデリケートで精度に影響
しますので、気を付けて作業して下さい。

また、これも言うまでもありませんが、銃口側からロッドを通すのは、そうせざるを得ない銃の場合のみで
通常はチャンバー側からロッドを通します。これはハンドガンでも同じです。





銃のセッティング

私はこの様にレストを利用しますが、バイポットがあればそれを使ったり、市販の作業台も良いですね。
但しいずれの場合も、機関部に薬品が入り込まない様に傾斜させる(銃口側を下げる)必要があります。
また、ロッドを通すには結構力が掛かる場合もありますので、固定はしっかりと行った方が良いです。
ガターン!なんて銃をひっくり返したら、恥ずかしくて暫くヒキコモリです。

そして、ストックには必ず蓋いを被せます。写真はボロ布ですが、薬品が浸透しない素材の物が一番
でしょう。ウレタン塗装のストック等は、塗膜が変質する可能性もありますので・・・・





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