M1カービンでのテスト

テストの前に、M1カービンはエキストラクターがファイアリング・ピンのストッパーを兼ねていますので、代わりにワイヤーをL字形に曲げた物を差し
込んでストッパーとしました。これで、エキストラクター無しの状態で発射できます。ちなみに、プランジャー式のエジェクターも抜いてあります。実験
はケースがボルトに追随するか?(ケースがボルトを完全に押し下げるか?)が、検証すべき問題ですからね。







準備完了!

土器が旨旨の瞬間です。







お!これはブローバックなのか!?

う〜ん・・・







やっぱ違うみたいだな〜・・・

ケースは結構な勢いで抜けましたが・・・感じとしてはブローバックではないと思いますね。包底圧でスライドやボルトを押すブローバックの場合、ケースが
抜けた瞬間に、もっと煙が勢い良く吹き出すんですよ。この場合、写真をご覧の通り煙は殆ど噴出しないので、これもやはり残留腔圧によるものと思いま
す。但し、前回テストしたAKよりもケースが抜ける勢いは強く、チャンバーに残る事も一度も無かったので、超ショート・ストロークのタペット・ピストンでは
開放時期が幾分早いのは事実でしょう。しかし、ブローバック作動かと言うと・・・・・違うと思いますね。







M1カービンの特殊なタペット・ピストンとは?

このように、通常のライフルよりもチャンバー寄り(チャンバー先端から7センチほど)にガス・ポートが開いており、そこからガスが下部に導かれ、写真の
タペット形ピストンを押し出します。そのストロークは1センチにも満たない僅かな距離ですが、チャンバーから7センチと言う距離なので、ボア・プレッシャ
ーが最高レベル付近で流れ込み、凄まじい勢いでピストンがボルト・キャリアーを押します。「押す」と言うより、「叩く」ですね。あまりの勢いなので、数を
撃つと(数万発レベル)ピストンが潰れてきて、交換を要するほどです。ポートの焼損も早いでしょうね。







ウエイトになっているオペレーティング・ハンドル(ボルト・キャリアー)

ご覧の通り、オペレーティング・ハンドルは不自然な肉厚で重く出来ています。これは短いストロークで瞬間的に押すために、重さを増やして慣性を
つける目的からです。自動車のフライホイールと同じ理屈です。これで短いストロークでも安定した後退力を蓄えるわけです。当然、突き押す際には
強い力が掛かるので、ピストンが激突する部分(矢印)僅かに変形している程です。

この事からも分かるように、ボルトを後退させるエネルギーは、殆どがガス・ピストンで作り出されている事が分かります。私的結論としては、これの
作動にもブローバックは関与していないです。







AR15でのテスト

AR15はエキストラクターとファイアリング・ピン・ストッパーは無関係なので、先のような改造は不要。簡単に実験できました。さて、どうなるのか・・・







どーん! ・・・あれ?ケースは??

ボルトとキャリアーはフル後退してストップしましたが(ボルト・ストッパーの作動で)、ケースが見当たりません。







てへッ

チャンバーからピクリとも動きませんでした。この後、何度やっても同じ。

そもそも、リュング万はポートから導いたガスを、ボルト・キャリア内のチャンバーで拡張させ、ボルト側を前方向に突っ張り、キャリアー側を後ろに
後退させます。したがって、ケースがボルトを押すとなると、妙な事になってしまいます(後退力が倍増される?)。理屈から考えても、これは完全に
「ナシ」です。リュング漫はバレルから導いたガス圧のみで作動する「ガス・オペレーテッド」であり、ブローバックは無関係です。







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