ショットシェルのリローディング

以前、日本から来たスキートシューターが、日本で装弾のリロードを行っていると言っていましたが
彼曰く、材料の入手が困難な上に高価なので、ファクトリーを買うのと値段が変わらないとの事・・・
特にパウダーは1ポンド単位でしか買えず、ワッズは嵩張るので輸送費が高く、ショットは重い
ので(一袋約10s)、国内で調達する以外無いそうです。射場整備時に拾ったショットを洗浄して
篩いに掛けて再利用するそうで・・・・根性ですな。しかし、結局こうまでしても、それ程安価に製作
出来る訳ではないので、ショットシェルのリロードは、あくまでも趣味との話でした。(この話は9号や
7.5号弾の事で、スラッグ弾やOOOバック等はファクトリーが高価なので、リロードすれば、かなり
節約出来ると思います) アメリカでは材料入手の問題はありませんが、ファクトリー弾の安売りが
スゴイので(笑)、例えば現在私が作っている弾の材料費が、一箱(25発)で約4ドル75セント。
(拾ったケースを使用)安売りファクトリー弾は5ドル前後、期間限定特売品は4ドル前後・・・・(汗)

しかも・・・ライフル弾のリロードには「精度を追求する」と言う目的がありますが(それがメイン?)
ショットシェルの場合は、そう言ったメリットはありません。単に安く出来るというだけです。均一な
パターン形成や、信頼性はファクトリーには敵いません。しかも、インターナショナル競技の大きな
試合では、リロード弾の使用は認められていません。使えば性能で不利な上に(笑)反則です。

・・・・・メリットねーじゃん・・・・・

その通りです(核爆)最近マジでリロード止めようかなと思ってます。買った方が早いもんな・・・・

−終了−





・・・・する訳にも行かないので、気を取り直して考えると、射撃をスポーツとしてのみ捉える射手
ならば、ショットシェルのリロードなんて考える必要はありませんが、銃マニアとして考えるならば
自分で作った弾を飛ばすのは楽しいのです!目の前でガチャガチャと作られた弾が、ドカーンと
飛んで、皿が粉々になれば気持ち良いではないですか?・・・・・・・・・でしょ?
・・・・・「うん」て言いなさい。

楽しいですよね。はい。では先に進みましょう。






材料
エンプティ シェル

ここで使うのはプラスティックシェルオンリーです。もう、数限りないブランドがありますが、大別すると
樹脂部分が一枚物のビニールで出来ている物(左の3つ)。そして、樹脂部分が何層かのラミネート
になっている物(右2つ)。リロードするならば、絶対に後者が良いです。耐久性もあるので、細かい
事を気にしなければ数十回は使えます。さすがにこの辺までくると、使うのが恥ずかしくなりますが。
精神的↓限界・・・・



でも、使ってる人も居ますよ。危険とか言う事はありません。ショットシェルは、ライフルやピストル弾と
違って、ブレットをシートして強固に保持する必要が無いので、単なる『包み紙』なのです。パウダーは
速燃性を使用するので、抜弾抗力(ショットシェルの場合はクリンプの抵抗)によって初速が変化する
様な事もありません。まあ、常識的に考えて↑くらいになったら捨てると・・・言う感じ? 但し、狩猟に
使うなら、防水性や耐久性(先が開いて散弾が零れるとか)を考えて、ヘロヘロになる前に換えます。

・・・で、以上は先に述べたラミネート構造の物に限ります。ビニール一枚物の場合、私は一回使って
(一回リロードして)捨ててしまいます。紙製のシェルも、一回だけならリロード出来ます。フェデラルの
ゴールドマッチは紙製の高級品ですが、良い感じで一回だけ再利用できました。

ビニールが一枚なのか?重層なのか?は、外見では判断し難いので、メーカーで判断しています。
最も入手し易く、ラミネートで耐久性があり、パターンも良いと評判なのがウィンチェスターAAです。
赤い色ですが、シルバー等もあります。他にはレミントンのグリーン。ウィンチェスターAAは、新品を
撃った薬莢(つまり一回だけ発射した物)が、袋に詰められて結構高い値で売られていたりします。
それ程、リローダーには人気がある薬莢です。但し、一番人気が故に(笑)なかなか落ちてません。

拾ってきた薬莢は、ライフルならばタンブラーで綺麗にしますが、ショットシェルはそこまで神経を遣わ
なくても大丈夫です。私は何もしません。ただ、何日も芝生に転がっていた物は、石ころや泥等が
混入している場合があるので、水で洗ってお日様で乾かしてから使用します。虫が入ってる場合が
多くあるので、虫嫌いの私は特に注意しています・・・・・

また、多くのショットシェルのリム及び底部外周は、真鍮では無く鉄製です。これが錆びている物は
使用しない方が良いです。(ウィンチェスターAA等は真鍮ですが)

もう一つの注意点は、自分が使用するリローディングマシンのスタークリンプ(6枚か8枚)に合った
薬莢を入手する事。これは当然ですね。マシンのクリンプ部分は交換出来ますが、一々そんな事を
しながら作業できません。ちなみに、流通する殆どが8枚閉じです(写真のは全て8枚)。

あと、薬莢は同じ12番でも、深さが異なります。A社の薬莢では問題なかったのに、B社のを使用
したら奥まで入りすぎた、蓋が閉じなかった等ありますので、自分が一番入手し易い薬莢を決めて
それに統一した方が良いです。(数種類が同一と言う事もあるので、色々試すのが良いですね)

訂正的追記
ラミネート構造では無いかも・・・・(爆)。撮影用に真っ二つに切った所、底部も一体成型だったから
です。限界まで使い込むと、最後はペリペリと皮が剥がれる様に剥離するので、私は重層になって
いるのかと思っていたのですが・・・何とも言えなくなってしまいました。とにかく(笑)ウィンチェスター
AAやレミントンが他の物と異なる事は確かです。






カップワッズ

クッション・ワッズと言うヤツです。私は最初にウィンチェスター製を使用、後に安い社外品に替えましたが
マシンとの相性が悪く(滑り込み難い)、最近またウィンに戻しました。この辺は人それぞれですが、何れの
製品でも、ワッズの高さが細かく設定されており、色によって識別されています。データブックには「ショット
○グレイン、パウダー○グレインの場合、ワッズは○×を使いなさい」等のチャートがありますが、実際に
やってみないと分かりません。簡単に言うと、ショットとパウダーの量を決めて、チャートを目安にワッズを
選択、で、奥まで入りすぎたら、もう1サイズ高いワッズ、蓋がキツキツだったら1サイズ低いワッズを・・・・
って感じです。また、これは後から説明しますが、ワッズはある程度圧縮されて入ります。写真のワッズを
見ると、中間部分が足になっていますが、ここがクッションの役目をします。これが少し潰れた状態で蓋が
閉まるのが正しい訳です。ワッズの高さは、その辺まで考慮して決めます。









プライマー

ショットシェル専用プライマーです。会社によって初速が若干変化しますが、気にならない程度です。
私は全く拘っていません。

私が使った限りでは『CCI スポーティング』と言う水色の箱のを使うと、一番初速が上がるみたい。
ほんの少しなので、だからどうと言う事は無いのだが・・・・












ショット

これも特に何もありません。性能の差とかも無い・・・と言うか地元で作ってるので、2種類くらいしか
ありません。サイズは7号〜9号、気温によって10号サイズが出たりします(製造方法の理由で)。
この一袋で、24グラム装弾ならば、だいたい500発くらい出来ます。値段は米国で現在約20ドル。













パウダー

色々試したのですが、24グラム装弾ならば、これ↑(ホジドン クレイズ)が一番良いみたい・・・
写真は8ポンド入りで、かなりデカイです。何発できるのかなぁ・・・・計算した事がありません。
値段は110ドルくらいでしたが、石油製品は値上がりがスゴイので、現在はもっとするでしょう。

















ショットシェルと、それ以外の色々なパウダー

本題とは無関係ですが、ついでにパウダーの形状を比較してみたいと思います。

1  ホジドン クレイズ (ショットシェル用 速燃性)
2  アキュレートアームズ No.7 (マグナム系ハンドガン用 中燃性)
3  ウィンチェスター W760 (ライフル用 遅燃性)
4  IMR4350 (ライフル用 遅燃性)
5  IMR3031 (ライフル用 遅燃性)
6  ホジドン H380 (ライフル用 遅燃性)

粒の大きさと燃性は無関係な事が分かります。固める形状は会社の個性?
















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